明治の早世の女流歌人山川登美子、夫と芸術を高めあった画家高村智恵子。芸術と愛に生きた女性の一生を辿る評伝小説二編。
新しく劇団を作ろうとしている男がいた。度会恭平。劇団の名は、劇団φ。納得するメンバーを集めるため、日々人材を探し回る。その過程で出遭う謎ー。日常に潜む謎の奥にある人間ドラマを、優しい眼で描く青春ミステリー。
宮永幸弘の働くレストランのオーナーが、急に変わることになった。新オーナー挨拶で現れたのは氷のように冷たい目をした男・支倉一英だった。幸弘はその男を知っていた。昔、幸弘の父親が起こしてしまった事故の被害者だったのだ。その事故のせいで一英は家族を亡くし、車椅子生活を強いられていた。復讐のために買収したのか-。自分のせいでレストランをつぶされたくない幸弘は「なんでもするから」と、一英に取り引きを持ちかけた。翌日から仕事を休んで屋敷にくるようにと指示を受けた幸弘だったが、そこで待っていたのは、予想以上の責め苦と辱めだった。一英が触れてきたのは最初の夜だけだが、女のような扱いと変な道具でもてあそばれる日々。いつでも帰るのは自由だと軽蔑のまなざしを向けてくる一英に、幸弘は黙って従うしかないのだった…。
せせこましい私利私欲から離れ戦いや煩いからも遠い世界に人は人と自然とその美しさと直接に触れ合っているー「四又の百合」に象徴される美しいすき透った純白のものが心を貫き読む者の胸にしみわたり16点の木版画がその感動を増幅する。
本書は、金香百合さんの「自尊感情栄養理論」「暴力理論」「経済至上主義複合汚染理論」について詳しく学びたい方、ファシリテーターとして参加者の力を引き出す学びの場をどう組み立てるかについて考えている方、社会教育施設や女性センター、職場や地域の研修などで日夜、ジェンダーについての学びの方法、学びの場の作り方、学びを活性化させる手法を試行錯誤されている方がたに手にとっていただければ、と考えている。
問題解決のすご腕・長田百合子が子どもを幸せにするためにやってはいけない子育ての具体例を紹介。在京大手テレビ局3社のニュースに継続出演中・熱血教育者の魅力に迫る。
唄の力の大きさを、恋する心のせつなさを、あなたは知っていましたか?終戦直後、石垣島・白保で結成された音楽バンド「白百合クラブ」のメンバーが遺した唄の謎を追う、感動ノンフィクション。
我が国最古の歌集「万葉集」。その中から珠玉の恋歌を選び出し、背後にある人間模様を紐解く。万葉びとの魂の結晶は、時を超えてみずみずし感動を呼ぶ。