インディ時代はバンド名どおりブルーハーツの影響を感じさせたが、このメジャー第1弾アルバムはメロディ表現の中にしっかりと個を宿らせている。まっすぐに思いを伝えようとする気持ちは、リリシズムに誠実という名のエネルギーを与えている。★
『ザ・スニーカー』誌上で絶好調連載中のコミックスが原作のラジオ・ドラマをCD化。人類と吸血鬼の闘いを壮大に描く。放送はすでに終了しており、聞き逃したファンには必携のアイテムだ。
神奈川県小田原市出身の幼馴染み同士で結成された、メロディック歌ものバンドのメジャー第2弾アルバム。パンクからジャズ、ロカビリーをサラリ通過する嫌味のないサウンドに、憂鬱を切り裂くハイ・トーン・ヴォイスを添えたスカッと爽やかな一枚。
ジャケット写真が、このアルバムのすべてを物語っている。こんな隠れ家(バー)で飲む酒の肴は、今は亡き河島英五や松田優作、不良の泉谷しげる、シーナ&ロケッツ、世良公則&ツイスト、柳ジョージ、忌野清志郎の骨太ロックが良く似合う。★
『クレクレタコラ』の放映当時(73〜74年)、俺は中学生だったと思うが、なげやりでシュールな怪獣ぬいぐるみコメディだったと記憶している。クレイジー映画を撮った坪島孝も監督していたそうで、そう聞くと音楽もそれ風? 当然ながらライナーが「おたく」だ。
デビュー30周年を迎える彼女の活動を集大成したCD11枚組セット。ペドロ&カプリシャス時代の曲が含まれているのも嬉しい。秘蔵ライヴ収録のボーナスCD、豪華ブックレット付き。
11枚目。グラム・ロック風や太くうねるファンクなど派手でギラギラした音が、田島貴男のハードボイルドで男気にあふれたヴォーカルとどんぴしゃに合致。そこに小林旭的なキザな昭和歌謡のエッセンスも加わって、ダイナミックな突き抜け具合が痛快な作品だ。
五木ひろし芸能生活40周年記念アルバム。“おんなの絵本”と題し、花、星、風、月をそれぞれのテーマに全16曲を収録。演歌界を代表する16人の作家陣を豪華にちりばめた。「デイゴとはまなす」では実力派の夏川りみがデュエットで華を添えている。