夫の若き日の過ちに心を閉ざし、緑色の石の中に生きる妻を描いた「翡翠」、幼くして母を亡くした少年海太が見た絵の中の魔女の正体(「春の闇」)、山間のせせらぎをたどって集める亡き人の置き土産(「秋出水」)ほか24篇。日本人の感性が凝縮された「季語」を縦糸、忘れられない人との邂逅を横糸に、幻想的に紡がれた珠玉の掌篇集。
命あるものすべてに霊魂は宿る。植物から昆虫、魚類、爬虫類、鳥類、ほ乳類まで生き物たちの不思議で恐ろしい実話を徹底取材。雑草から聞こえる苦悶の声、草を刈ると事件が…「哭く雑草」、土座衛門から子供を守ったリュウグウノツカイ…「午後の漂流」、山で行方不明になった猟犬が夢で飼い主に場所を知らせる…「犬探し」、人語を使って人をおびき寄せる羆…「名前を呼ぶモノ」、イタチの狩りを目撃すると人が死ぬ…「イタチの狩り」、出張先で鬼女から救ってくれた猫の霊…「麦」、捨てたアカミミガメの呪い…「野良亀」、ハシブトカラスを操る男の恐ろしき正体…「鴉の王」ほか、34話収録。
初イラスト化のレアな深海生物も掲載!和名と学名の索引付きだから調べやすい。同じ科の生き物がまとまっているので、比較しやすい。深海生物の解説付きで、読んでも楽しい!奇想天外摩訶不思議な生き物たち全613種!
有力政治家の三男が殺害された。現場で飼われていたアロワナは、十年前にシンガポールの実業家のもとから盗まれた個体だと判明。窓際警部補・須藤友三、生き物オタクの巡査・薄圭子のコンビは、密輸ブローカーに焦点を絞り捜査を開始する。タカやランが関わる事件も同時収録。痛快アニマル・ミステリー!
防御力アップのためじゃないカメの甲羅、動物界の炎上案件カモノハシ、怠け者ではないナマケモノ、恐竜に追いやられて夜型生活の哺乳類。生き物たちの進化の深部を「進化生態学」から解説!!
ニュージーランドのカカポ、旧ザイールのキタシロサイ、インドネシアのコモドオオトカゲ…。『銀河ヒッチハイク・ガイド』のダグラス・アダムスと著名な動物学者のマーク・カーワディンが、絶滅危惧種に会いに旅に出た!予期せぬことだらけの旅路を極上のユーモアで綴り、消えゆく動物の現実を鋭くも温かい眼差しで描き出す。自然がますます愛おしくなる、大傑作ルポルタージュ!
夜明けの公園で発見された女性の遺体。時代遅れの派手な服とヘアメイク、そしてまだ新しいピアスと蝶のタトゥーー誰かの姿をあてはめたような被害者の手の下には「だめなママ」と子どもっぽい字で書きなぐられたカードが置かれていた。ママとはいったい何を指しているのか、イヴは犯人像を絞りながら事件を追うが、捜査は難航し、あろうことか同じ姿をした第2の被害者が発見される…。
帯、帯留め、足袋、半衿、バッグ、かざり…。着物乙女のための手づくり49。
巷に跋扈する異界の者たちを呼び寄せる深い闇の世界を、卓越した筆致をもって描ききった秋成の本格怪異小説の数々。崇徳院が眠る白峯の御陵を訪ねた西行法師の前に現れたその人は…(白峯)。男同士の真の友情は互いの危機において試された(菊花の約)。戦乱の世に7年もの間、家を留守にした男が故郷に帰って見たものは…(浅茅が宿)。男が出会った世にも美しい女の正体は蛇であった(蛇性の婬)など、珠玉の全九編。
着ているだけで、なんでもない日もキラキラしてくる。チープでカンタン・キュート新感覚のきもの入門。
アンティーク着物の着こなしで人気のマリンバ奏者・通崎睦美。斬新な音のアーティストがつづる、「普段の京都」の美的生活エッセイ集。
この本では、みなさんが出合った「きっかけ」から、一歩前に進むお手伝いをしようと思います。「着物ってどんな種類があるの?」そんな素朴な疑問を持つ初心者さんから、「娘に振袖を着せたい」という中級編の情報までがしっかりと入っています。
着物姿が見違える!おしゃれのポイントがいっぱい。組み合わせ例&帯アレンジがいっぱい。
絶滅危惧種をとりまく状況は最初から、身もふたもなく絶望的。D・アダムスの名作ノンフィクション。序文はリチャード・ドーキンス。