江戸時代に書かれた怨霊や幽霊のお話「雨月物語」から、夫にうらぎられた妻が、死んで怨霊となって、夫を殺す「吉備津の釜」、武士が約束を守るために幽霊になってくる「菊花のちぎり」、蛇の精にとりつかれた男の話「蛇の恋」など、ふしぎで、こわいお話5編をおさめました。小学中級から。
ご主人ののらくらどんにこき使われて、もうくたくたのあひるどん。めうしや、ひつじや、めんどりはとうとうみかねて…。
亜熱帯の戦場で、氷雨の原野で、深夜の書斎で、一本の指となり、創造の起爆剤ともなるライター、パイプ、万年筆、ジーンズ、帽子…。時間と空間と、生と死の諸相の中を旅する作家。そしてそこにはいつも、物言わぬ同行者(小物たち)があった。死物を生物に変える日々の回想。
欲望と執念が渦巻き、愛情と怨念が交錯する近世怪異文学の金字塔、上田秋成の『雨月物語』は、卓抜した発想・構成などあらゆる面で、近代文学のあり方を予告した作品でもあった。巨匠石川淳が、奔放な想像力と流麗な文体を駆使し、この不朽の傑作を現代に蘇らせる。〈この『新釈』は、作家石川氏の一つの作品と見るべきである〉(中村幸彦「解説」より)。岡田嘉夫の妖艶にして絢爛たる描き下ろしイラストを満載した、待望の文庫版。
本書は、興味をもった子どもたちが知りたい、そして体験したいと思った時にお手伝いできるように企画した。従って図解したり、要領よくまとめた解説でわかってもらえるように工夫した。生きものを理解するには、実際に飼育し観察しなければならない。それによって得られる生物や自然に対する考えからは、きっと思いやりのある人が育つはずである。
動物のホントの気持ちがわかる日本一風変りな動物病院。ユニークエピソード集。
みずみずしい詩情・美しいことば。いま甦る望郷の詩人、室生犀星の美しくせつない抒情詩の珠玉。
「世界でただひとつの博物館」、目黒寄生虫館館長が世にも不思議な生きものたちの、コワくてのんきな素顔のすべてを明らかにする。
本書は動物園の人気者、ゾウとキリンを、楽しい写真で子ども達にわかりやすく紹介した、大きな図鑑です。
カブトムシ・チョウなどの昆虫と、カタツムリ・トカゲなどの小動物。
ミミズの気持ちにもならずに、切られたミミズが痛がるはずはないとしてしまうのは、あまりに人間の側の都合にあわせた自然観だ。それを「科学的」「客観的」とする傲慢な見方を排し、生物の世界を素直にながめれば不思議だらけ、わからないことばかり。わからないことがなぜわからないのか、生き物の側に立って生物界を考えるシリーズ第一弾。
動物、植物から細菌まで、2千数百種の生物を掲載。排列は、見出し語の五十音順。教科書に出てくる生物の大半が調べられる。巻末に、五十音順の索引がある。