仙台の夏の夕暮れ。篠笛教室に通う着物が苦手な女子高生・八重はふとしたことから着流し姿の美青年・宝紀琥珀と出会った。そして仕立屋という職業柄か着物にやたらと詳しい琥珀とともに、着物にまつわる様々な謎に挑むことに。ドロボウになる祝着や、端切れのシュシュの呪い、そして幻の古裂“辻が花”…やがて浮かぶ琥珀の過去と、徐々に近づく二人の距離は果たしてー?第6回アガサ・クリスティー賞優秀賞受賞作。
難しいこと一切抜き!365日着物で暮らす著者が、季節を感じるふだん着物の楽しみ方を、ほんわか可愛いイラストと、素敵なコーディネート&和小物の写真を交えて綴ります。紅葉狩りやクリスマスなど、着物ならではの季節の行事の楽しみ方。寒さ対策やお洗濯など着物との上手な付き合い方。花柄、水玉、コットンなど柄や素材の話から、手ぬぐい、煮梅レシピまで。ココロ華やぐ着物歳時記。
季節変動や経済情勢などに素直に反応し、値動きがわかりやすい商品先物取引。割安になっている今が大チャンス!始め方から成功の秘訣まで、この1冊でよくわかる!
かつて日本人の誰もが着ていた「きもの」。衰退の原因は生活の欧米化だけではない。古代から現代まで日本の服飾史をたどり、きもの文化がなぜ停滞し、そして今、なぜ復活しつつあるのか、さまざまな側面から考える。経済学者ときもの大手経営者による異色の対談。
着ているだけで、存在感が増し、気分も高揚して、普段と違う自分になることができる「男の着物」。今や着物は、流行の最先端を行く男の究極のおしゃれ。でも何から手をつけたら…という方のために、日本初の男の着物専門店「銀座もとじ」の店主がわかりやすく解説します。着物の買い方、着方からお手入れまで、初心者に必要な情報を網羅。本書で素晴らしい着物ライフの一歩を踏み出してください。
宴席とはグルメ談義をする場にあらず。歌舞伎を一人で見に行くほどの野暮はなし。銭金を貯め込む算段よりも、まずは散じる喜びを知れ。花柳界、伝統芸能に通じ、本当の遊びをする紳士たちを見てきた著者が、客のもてなし方、芸への向き合い方、洋服の決まり事などを指南。いつまでも「子ども顔」の現代の大人たちに、今では誰も語ることがなくなった「大人のお作法」を教えます。
新興宗教団体にかかわる事件で警視庁が緊張に包まれる中、都内近郊ではスズメバチが人を襲う事故が連続して発生。中には、高速道路を走る車内に蜂が放たれるという悪質な事例も。平穏な日常を脅かす小さな「兵器」に、窓際警部補・須藤友三と動物大好き新米巡査・薄圭子の「警視庁いきもの係」コンビが立ち向かう。
柳原の土手で古着屋を営む六助は、朝からそわそわしていた。なぜなら今日は、昔からの古馴染みで、着物始末の職人・余一と、一膳飯屋の看板娘・お糸の、待ちに待った祝言の日だからだ。めでたい日ではあるが、己の事に無頓着な余一が支度に手を抜きやしないかと心配な六助は、身支度を整え余一の元へ向かった。そんな折、京の老舗呉服問屋、井筒屋江戸店の店主・愁介が、「余一に関わる大事な話がある」と六助の前に現れた。いったい愁介は何を企んでいるのかー。話題沸騰の大人気シリーズ第八弾!!
たくさんの人が行きかう街から赤道直下の密林、南極の氷原まで、さまざまな場所に鳥はいます。上空1万メートルを軽々と渡る鳥もいれば、体に毒をたくわえる鳥もいます。一方で、「概念」を理解して人間と話す鳥、最大4000か所の位置を記憶する鳥、凝った構造物をつくる鳥も。そんなすごい鳥の秘密としくみ、身近にいる鳥の意外な事実をつめこんだのが本書です。美しく楽しげで、少し怖い、鳥の世界をご案内。
崇徳上皇の御陵に参った西行が見たものは?自由への願いを鯉の絵に託した三井寺の僧・興義は、自ら絵に同化し湖へ。高野山では怨霊になった豊臣秀次一行の宴会に巻き込まれ、雨宿り先で邂逅した美しい女は、蛇に姿を変えー。抑えがたい情念が、此岸と彼岸を越えて暴れ出す。奇才・上田秋成が安永五年(一七七六)に世に放った怪異譚、全九篇。
「生物物理」第一人者のエッセンス!「段階はあっても、断絶はない」。単細胞生物ゾウリムシにも、ヒトにも“自発性”はある!では“心”はどうだろう?ゾウリムシを観察すると、外からの刺激にかかわらず方向転換したり、“仲間”が多いか少ないかでも、行動は変わる。機械とは違う、「生きている」という「状態」とは何か?「生きものらしさ」の出発点“自発性”への問いから、「生きもの」の本質にやわらかく迫る!
自然の中には、人間にはない、おどろくべき能力をもった生き物がたくさんいます。しかも生き物たちは、太陽エネルギーをもとに、ごみを出すことなく生きています。生き物たちに学ぶことで私たちは、人と地球を考えた、新しいくらし方のヒントを見つけることができるかもしれません。