地面の下にすむいきもの、約100種を収録。じっさいの大きさで巣のかたち、くらしを克明に描いた地下の巣ずかん。幼児からおとなまで。
ご主人ののらくらどんにこき使われて、もうくたくたのあひるどん。めうしや、ひつじや、めんどりはとうとうみかねて…。
着くずれしない簡単な縫い方で、しかも美しく着こなせるアイデアものに限定して発表。きもの、帯、コート、夏着、お祝い着、妊婦着など、いますぐ役立つものばかりです。
明治時代の終りに東京の下町に生れたるつ子は、あくまできものの着心地にこだわる利かん気の少女。よき相談役の祖母に助けられ、たしなみや人付き合いの心得といった暮らしの中のきまりを、“着る”ということから学んでゆく。現実的で生活に即した祖母の知恵は、関東大震災に遭っていよいよ重みを増す。大正期の女の半生をきものに寄せて描いた自伝的作品。著者最後の長編小説。
自分で見つけてとってきた小さなクワガタムシは、もう売られているどんな大きなクワガタムシよりも大切なクワガタムシになります。そして、飼うためには、どんな所でどんなくらしをしているのか、なにを食べているのか知らねばなりません。この本は、近くの草原や林、ちょっと遠くの山に行けば見つけることのできる昆虫たちのくらしと飼い方がのっています。
本書では、生態+飼育+図鑑の3段方式でわかりやすく解説しています。生き物の生活環境の解説に始まり、その飼育法を精密イラストで表わし、それらの仲間は図鑑で調べられる。生き物ガイドブックです。
独創的な幻想が綾なすファンタジックな世界ーこの幻想空間を描いて他の追随をゆるさない上田秋成『雨月物語』。それは、中国白話小説の用字や修辞を巧みに活用し、芸術的香気ただよう文章のうちに、主人公たちとその運命の悲劇的な情念世界をみごとに造形化した。貞女宮木、悪霊磯良、蛇精真女児らの悲しい運命を、作者の夢想的稟質と自覚的な方法が知的で美しい幻想小説に織りなしていく。この『雨月物語』の世界を、読みやすい本文とともに、語釈、現代語訳、さらには鋭角的な評を付しておくる。「訳注日本の古典」シリーズの決定版。
本書は、千葉県市川市にある聖ケ丘道場での、著者の講話を集めたものである。聴衆からの質問に答えながら、お話をすすめている。
私にとって男性について書くという作業は、“この掻き方でいいのかしら。そしてこんなに力を入れて掻いてもいいのかしら”と恐る恐る他人の耳掻きをするのと、似ていました。男性はなにせ、異性。“この書き方でいいのかしら、そしてどこまで書いたらいいものかしら”と、不安になるのですね。しかしそんな私のカマトト風心情も、書き進むうちに、どんどんスレてきました。男性という素材に対して、無遠慮になってきたのです。
はなのバレンタイン・デー。おなじクラスのこまつくんは、チョコレートを二十七こもらった。ぼくはたったいっこだけ。ぼくはこまつくんの、にんきもののひけつをさぐることにした。
ぼくのなまえはこまつなおはる。みんなはぼくを、「こまつくん」とよぶ。ほかのともだちにはあだながあるのに、なんでぼくだけこまつくん?ぼくがかわれば、みんなもかわるはず。イメージ・チェンジさくせんのはじまり。
いまや世界中でもてはやされる日本のアニメ。その隆盛のわけは?「火垂るの墓」「平成狸合戦ぽんぽこ」の高畑勲監督は、平安時代の絵巻物に最大のルーツを求める。アニメーション監督の眼が明かす「信貴山縁起絵巻」「伴大納言絵詞」などの驚くべき“動きの魔術”の実態。
玄界灘沿岸に流れ着く様々な寄り物、漂着に関わる民俗・歴史、さらに調査・収集・研究の方法まで、219項目を収録した事典。索引付き。