着物を通して見た東と西の文化の違いを考察。きもの研究家・中谷比佐子と、西の着物に精通している元祇園甲部芸妓・安藤電子。二人の対談を軸に東西の違いを歴史的に、そして現代を眺めながら解説をしていく。日本文化のありようがわかり、人々が日本をもっと深く愛せるようになる。
捕まえるのも楽しい!!飼うのも楽しい!!日本で捕獲できる生き物の種類、捕獲方法、道具、運搬方法などをオールカラーで徹底解説!!
10人の女性のあざやかな人生に学ぶ。マンガ、イラスト、読み物さらに充実のコラムで偉人たちの人生と功績がわかる!
山の神に赤子を捧げてきた上信越のある地域。因習をやめた翌年から五歳児が連続して亡くなる。五に纏わる凶事の結末は…「五で始まる」、ふだん神の気配のしない社。その理由は年に一度のどんと焼きの日に明らかに…「道祖神祭」、母の病室に巣くう死神の黒い影。娘の夢に現れた宝船が示唆する助かる方法とは…「七福神の社」、広島県北部の山間集落。足先にできた小さな噛み傷が足の付け根まで広がる奇怪な症状。憑き物筋の仕業と見た老人は木野山神社のお犬様を借りてきて…「ゲドウ」、行くと方向感覚が狂う吉原遊郭跡。夢枕に立った遊女は覚悟なく踏み込めば障りがあることを知らしめてくる…「八朔日の花嫁」ほか、人智を超えた神とあやかしの怪異談!
“小説の神様”志賀直哉は、生きものや子どもを好んで書いた。写実に徹した描写が何気ない小さな姿に新鮮な輪郭を与え、世代を問わず親しめる普遍的な名品となって多く生み出された。それらの短篇を集めた『日曜日』『蜻蛉』を合本とし二十四篇を収録。巻末に網野菊「先生と生きもの」を付す。
亜熱帯の戦場からアラスカの原野、南米の大河アマゾン、そして、深夜の書斎まで。小説家と共に長い旅を続けてきたライター、パイプ、万年筆、ナイフ…。精選して使い込んだ小さな物たちを通して旅と冒険の記憶を綴った、名エッセイ集。
生き物たちはみな、最期のその時まで命を燃やして生きているー数カ月も絶食して卵を守り続け孵化を見届け死んでゆくタコの母、地面に仰向けになり空を見ることなく死んでいくセミ、成虫としては一時間しか生きられないカゲロウ、老体に鞭打ち決死の覚悟で花の蜜を集めるミツバチ…。生き物たちの奮闘と哀切を描き感動を呼んだベストセラーの文庫化。
海洋生物資源の保存及び管理に関する法律(TAC法)を統合し、資源管理措置、漁業許可、免許制度等の漁業生産に関する基本的制度が全て位置付けられた新「漁業法」をわかりやすく逐条解説する。あらゆる関係者、必携・必読の書!!
夫の若き日の過ちに心を閉ざし、緑色の石の中に生きる妻を描いた「翡翠」、幼くして母を亡くした少年海太が見た絵の中の魔女の正体(「春の闇」)、山間のせせらぎをたどって集める亡き人の置き土産(「秋出水」)ほか24篇。日本人の感性が凝縮された「季語」を縦糸、忘れられない人との邂逅を横糸に、幻想的に紡がれた珠玉の掌篇集。
花屋を営む母が亡くなり、天涯孤独になった高校生のことり。身の振り方も決まらないうちに大家に立ち退きを迫られる。大ピンチのその時に現れたのは、着物姿の美しい男性ー華道の家元、緋水。彼は亡き母の親族だと言う。彼を頼りに京都に身を寄せたことりは、地元の高校に通いながら京町家での生活を始める。けれどそこでは突然家元を辞めた緋水とかりそめの婚約をしたり、舞振袖の呪いに巻き込まれたり次から次へと事件が起きて…!四季折々の京都祇園が舞台の恋と着物、時々猫の花カフェ事件簿。
60歳の妙子は定年後も継続雇用の話を受けるつもりだったが、後輩女子たちの揶揄いと同年の課長の栄転話に頭にきて、意地で会社を辞めてしまう。夫とはすでに死別、娘は結婚していて、一人暮らしに暇を持て余した妙子は就活を始めるが、どこもハラスメントな会社ばかり。しかも娘夫婦の15歳の養女・瑠希が転がり込んできてー。60代はまだまだ若い!第二の仕事や生き甲斐はどうやって探す?「定年」「就活」のサバイバル小説。
駆逐艦乗りになりたい!戦艦「大和」の艦長松田千秋大佐に直訴、大艦を下りて“車曳き”となった若き海軍士官の回想。米海軍の二人の名将、スプルーアンス、ハルゼーと激闘する強運駆逐艦「野分」の栄光と最期ー開戦劈頭から水雷戦隊の主力として、常に最前線で砲火を交えた小艦艇の全航跡を描いた迫真の海戦記。