伝染病と悪疫の恐怖におののく古代ローマ帝国の諸都市。そこに登場する治癒神イエス。差別され、社会の外へ追放されていた病人を求めて遊行する弟子たち-。原始キリスト教における「病気なおし」活動に注目し、福音書の奇跡物語を新しい視点から読み解き、キリスト教成立の謎に迫る。
著者は、だれしもが認める日本職人史研究の第一人者。研究60年の成果を傾け、その豊富な文献史料の知識を生かしつつ、絵画史料を読解した。
世にも清潔に、かつ澄みきった怖ろしさ、凄さ!魔道に堕ちた上皇の苦悩をえがく傑作「白峯」、人間の羈絆を脱して鯉に化した僧の眼にうつる絶美の自然をえがく「夢応の鯉魚」…作者上田秋成による透徹した美の追求から創造された彫刻的な文体を、独行好学の作家の創意にみちた現代語訳で贈る。
人間の都合一辺倒の開発と整備によって川や湖沼の水辺が急速に荒廃している。各地の水辺の現状を写真をとおして紹介し、豊かな自然と共存する水辺の保全と再生への道を探る。著者は本年6月、水質保全功労者賞(環境庁長官賞)を受賞。
いろいろな時代の、不思議で、こわい話。
農具から茶器へ変身をとげた伊賀焼。茶道の興隆に伴い、雑器から茶器へ発展した信楽焼。千利休の指導で長次郎が製陶した楽焼。茶陶に代表される焼きものの魅力とその美の深奥にするどく迫る。
本書では、主として金融ハイテクに関する最近の理論・実証研究面での発展をある程度体系的に整理した。
中国の「やきもの」の歴史は古い。なかでも景徳鎮は、千年も前から現在に至るまで、連綿と陶磁の製作生産をつづけている。芸術品から生活品まで、盛衰を経ながらも脈打ちつづけるその伝統と技術の跡を追って、歴史の水脈をさぐり、人々の美意識を、生活の変様を探索する。「やきもの」の街景徳鎮そぞろ歩き。
本書の特色は、商品や金利、株式指数、通貨の先物契約とともに、それらのオプション取引についてもカバーしているところである。また、学術研究的な知識と農業経済学や経済学や財務理論の背景的知識をともに併せて述べている。読者が適切に取引業務に携わり、何故、そしてどのように市場がリスクを管理するために利用されているかが理解できるように、市場の制度的背景やその理論的根拠などにも十分触れるようにした、類書にない総合入門書。
ポッケとおじいさんは、もりにすんでいます。べんりやくんのポッケは、やねうらべやででんわちゅうです。さて、どんなおしごとをたのまれたのでしょう。
斬新な文様、華麗な絵付と色調。絢爛の美を誇る色絵磁器のすべて。西九州・有田産の古伊万里、柿右衛門、鍋島。加賀の伝統美、九谷焼。赤、藍、黄、緑の絵具を使い分け、花鳥風月の美を、うつわに写す。日本はもちろん、ヨーロッパの人々を魅了した磁器の世界へのいざない。
初版より5年、先物取引は広く実務に定着。先物・オプション会計基準をフォローした第3版です。