医学の歴史に関する書物には、古代ギリシアから現代までの歴史を概説的に記述したもの、特定の医師・研究者の業績・生涯をまとめたもの、特定の発見や治療法の開発のみをトピックスとしてまとめたもの、などがあるが、個々の疾患について疾患ごとに記述をまとめ、最近になって顕在化・問題化してきた「新しい」疾患までをも含み、しかも数多くの主要な疾患を網羅してあるものはあまりみられなかった。本書は、160の疾患(群)について、その症状、病気としての認識、診断法・治療法の開発、社会的影響などをまとめた、ユニークなものである。
肥満、循環器系の多くの合併症、昼間の眠気、交通事故など医学的にも社会的にも大きな問題を抱えた疾患である睡眠時無呼吸症候群(SAS)について包括的にまとめた待望の書が誕生。医師のみならず多くのヘルスケア・プロフェッショナルによる適切な対応が必要なSASの概念・疫学・病態・診療をエビデンスに基づく記述でまとめた。
作業療法士・理学療法士のための教科書として、他に先駆けて最新の国際的診断基準であるDSM-5を採用しました!DSM-5簡易対応表添付。
うつ病、不眠症、統合失調症、認知症、パーキンソン病、てんかん、頭痛ー精神・神経疾患のクイズ50題を厳選!7疾患の治療指針を第一線の臨床医が詳しく解説。
脳内リズムがなければ、心も生まれない。「脳は予測する装置であり、予測能力を生んでいるのはリズムだ。」脳内の振動現象の大半は“ノイズ”にすぎないという見方を、本書が一変させた。神経科学の新展開を見通したブザーキの予言の書、待望の邦訳。
本書は、狭義の向精神薬である抗精神病薬、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬について、その開発史から使い方までを解説したものである。筆者の関心から、これらの三薬物が主として対象とする精神分裂病、感情障害、不安について神経伝達物質との関連を解説している。しかし、特に力を入れたのは、各薬物の副作用である。向精神薬は長期間服用させることが多い薬である。長期間服用後に生じた副作用には、その機序も不明のものが多く、治療も難しい。また最近よく話題になる睡眠薬による健忘についても詳しく述べている。
本書は、限られたスタッフや機材、施設の中で睡眠呼吸障害の臨床を続けられてきた医師たちが、エビデンスを踏まえて、臨床的経験からの屈託のない意見を比較的自由に書いたものである。日常の臨床の参考になるように、また睡眠呼吸障害の研究の発展のために、副読本として使用してもらいたい。