本書は、前半の睡眠障害では、ともすれば軽視されがちな睡眠医学の重要性にスポットを当て、臨床上とくに多い不眠症の治療のあり方と、睡眠薬の副作用およびその対策について、具体的な提示をした。後半の感情障害では、PETを用いた薬理・生化学的研究の現状という行動遺伝学からみた生物学的構想から始まり、難治性うつ病や高齢者のうつ病への治療戦略が豊富な経験に基づいて提示した。
脳はからだの司令塔、絶妙なバランスを保つ生体のしくみ。ホメオスタシスがわかれば生理学はもっと面白い。
本書は不安に特異的に作用する物質である抗不安薬について書かれたものである。近年、抗うつ薬に比較すると地味ではあるが、抗不安薬や睡眠薬の開発が進んでおり、それらの成果として、新しい作用機序を持つ抗不安薬である5-HT1A作動薬の一つが発売され、さらに平成11年にはbenzodiazepine誘導体から一つの睡眠薬が上市された。今回は、これらの情報を追加すると共に、他に小規模な改訂を加えた。
本書は、1998年秋に行われた「CNC Symposium1998」をもとに、新たに執筆されたものである。企画に当たっては、全般性不安障害に重点を置いた。不安神経症はパニック障害の操作的診断基準を満たすもの以外は全般性不安障害に当てはまるという単純な図式は通用しない。では全般性不安障害に該当しない症例は、どこに分類されているのか、また全般性不安障害の位置づけはどのように考えたらよいのか、この点について、問題提起や新しい考え方が示されている。
シドニー五輪、世界選手権、日本選手権、全国JO杯etc.主要大会の記録を完全収録!’00年度ランキング&’01年度現役トップスイマー写真名鑑。
CNSシンポジウム第3回は1999年11月13、14日に東京で開催された。本書はその講演録である。今回の主題は第1日目は4つの代表的精神障害の「治療への提言」であった。また第2日目は「精神科におけるトピックス」と称して中堅の精神科医に最近の研究を紹介している。
CNSシンポジウムも今回で第4回を迎えた。例年のごとく、精神分裂病や気分障害、睡眠障害を中心として最新の情報、知見が提示され、その後活発な質疑応答がなされた。それらの貴重な記録をまとめたものが本書である。
本書は、多くの医療禁忌事項のなかから、ナースが病院・医院・クリニックの現場で必要不可欠と思われる禁忌事項(タブー)を“108個”選択し、わかりやすい正誤図を交えながら簡明に解説したもの。最近のビジュアル化に合わせ上手なイラストを入れた。