最新の睡眠科学によって、眠りの時間やその内容を調べることで、成績が向上したり、脳力がアップする睡眠法がわかってきました。これは、とらえどころのなかった夢の判別方法が確立され、ノンレム睡眠、レム睡眠での脳機能の働きがどんどん解明されてきた現代科学の成果です。本書は、こうした研究成果をもとに、私たちの生活に深くかかわる眠りと夢の正体に迫ります。
一九九八年以来、日本における年間自殺者数は三万人を超える状態が続いている。なかでも中高年男性の割合が非常に高く、うつ病を患っていたケースが多い。この状況に対し、身近なところからできる、うつ・自殺予防対策として打ち出されたのが「富士モデル事業」である。静岡県富士市で始まったこの試みは、自殺への防波堤になりうるだけでなく、地域の活性化にもつながるものだ。活動の中心にいる精神科医が、“睡眠”に着目した取り組みの実際を詳述する。
睡眠不足のみなさんへ。ハリウッドで大流行の、ちょっと高級で新鮮なダイエット理論を紹介します。
昼間の異常な眠気は、病気かもしれない。「眠れないあなた」も「眠りすぎるあなた」も、原因と治療法がわかります。睡眠医療の第一人者による決定版。
朝の過ごし方を変えれば「朝に弱い」は治る!いい眠りのために、やってはいけないこと。「眠りのしくみ」を知って、効率よく寝る。環境作りで眠りの質を上げる。-ぐっすり眠ってスッキリ目覚めるコツ教えます。
「脳が冴える時間」をうまく使えば、やる気が出る、勉強がはかどる、記憶力がアップするなどが起こり、これまでと違い挫折知らずとなることができます。そのために必要なのは、毎日の生活の中での時間管理です。
現代日本人の五人に一人が「不眠」に悩み、二人に一人が「不眠予備軍」といわれるほど、国民的“現代病”と言っても過言ではない睡眠の問題。より良く覚醒するために眠るべきであり、楽しく眠ろうという、「楽眠」を唱える、眠りの専門家集団、S&Aアソシエーツの手になる、目からウロコのねむりの本。「起きている時間」を大事にする観点から、「アタマをスッキリさせる」ための睡眠法を伝授し、「睡眠の量を増やせない」現代人に、いかに「睡眠の質を上げるか」を説く一冊。
正しい休養、評価、指導のすすめ方。
多岐にわたる疾患、複雑化した診断基準と重症度評価をこの1冊で確認できる!脳神経疾患それぞれのミニマムエッセンス、各診断基準の使い方のコツも解説し、日常診療で役立ち使いやすい。
マインドフルネス×禅×精神医学。寝ても取りない疲れその原因は、「脳の疲弊」!最新科学の知見と、禅の精神とが導き出した、疲れを根本から取りパフォーマンスを劇的に改善する41の方法。
科学的にライフスタイルを改善し、脳の活力を一気に取り戻す!かつてないほど脳が活性化されて“仕事観”“人生観”が変わる。食べものを変えるだけで脳内環境が整えられて“生産性”が上がる。簡単な運動と瞑想とぐっすり眠れ“気分”までよくなる最強プログラム。
実験動物はマウスだけじゃない!ウーパールーパーやクマムシなど、個性豊かな動物たちを取り入れた研究室を紹介
●医学・生物学研究において不可欠な存在である実験動物。
●動物のさまざまな生命現象は遺伝子だけでなく、サイズにも拘束される。マウスから人間への橋渡しとして、サイズが人間に近いサルやブタを用いる研究が注目されている。
●サイズだけでなく、動物の個性に着目したユニークな研究が各地で展開されている。
●そういったユニークな実験動物を用いた医学研究を一冊にまとめた、研究者必携の書!
【目次】
脊椎動物
1.絶滅危惧種アマミトゲネズミ─メスの細胞から精子が生じる柔軟性
2.特異な哺乳類ハダカデバネズミの秘密─真社会性・老化耐性・がん化耐性
3.ウーパールーパー─“蛇足”つけます!? 驚異のわがままボディ
4.ハムスター:マウス/ラットの未踏の地へ
5.ウサギ:ヒトの動脈硬化をウサギで再現
6.実験動物としてのブタの“おいしさ”─ゲノム編集技術と遺伝子改変ブタ
7.ヒツジ:胎仔を用いた先進医学研究
8.マーモセット─そのユニークな特性と,ヒトとの類似性
9.カニクイザル─ヒト橋渡し研究の大本命
非脊椎動物
10.ショウジョウバエから見出された非典型的ドパミン放出による学習強化モデル
11.カイコを実験動物として用いた創薬研究
12.クマムシ:極限ストレス耐性のメカニズム─ヒトへの応用を展望して
13.N-NOSE:線虫を使ったがんの一次スクリーニング検査
14.線虫C.elegansを用いた学習を制御する神経機構の解明
15.脳のないヒドラを用いた睡眠研究─睡眠現象をよりシンプルに理解する
・不眠症は人口の2割前後の有病率を示すcommon diseaseであり,不眠症を診察したことがない医師はほとんどいないにもかかわらず、本質的に不眠症を治療できたと感じる医師・心理士がどれくらいいるであろうか。
・不眠は西欧では産業革命以前より認識されており、臨床的entityとしても長い歴史がある。もちろん不眠の病態、治療法開発に関する科学的研究の歴史も長く、弛まぬ進歩を続けているもののいまだ道半ばと言わざるを得ない。
・本特集では、不眠症における最新の病態・治療研究に基づいた知見をまとめる。不眠症臨床・研究の縦断的俯瞰を含め、本特集一つで不眠症の概略が把握できる内容である。
■ 不眠症 -研究・診療の最新知識 6月第1土曜特集
・はじめに
●不眠症序論
・不眠症の疾患概念の歴史的変遷
〔key word〕不眠症、診断基準、睡眠障害国際分類第3版(ICSD-3)、疾病及び関連保健問題の国際統計分類第11版(ICD-11)、精神障害の診断・統計マニュアル第5版(DSM-5)
・不眠症と加齢・性差
〔key word〕概日リズム、エストロゲン、プロゲステロン、血管運動神経症状、高齢者、不眠症に対する認知行動療法(CBT-I)
●不眠症の病態仮説
・不眠の経過を理解するーーSpielmanの3つのPモデル
〔key word〕不眠、3つのPモデル、Spielman
・過覚醒と慢性不眠障害
〔key word〕神経認知科学モデル、過覚醒、視床下部ー下垂体ー副腎皮質系(HPA axis)、交感神経ー副腎髄質系(交感神経系)、客観的な短時間睡眠を呈する不眠症(ISS)
・睡眠状態誤認
〔key word〕睡眠状態誤認、不眠、乖離、時間認知機能(TEA)
●不眠症の鑑別
・睡眠・覚醒相後退障害、非24時間睡眠・覚醒リズム障害
〔key word〕睡眠・覚醒相後退障害(DSWPD)、非24時間睡眠・覚醒リズム障害(N24SWD)、概日リズム睡眠・覚醒障害(CRSWD)
・むずむず脚症候群・周期性四肢運動障害
〔key word〕むずむず脚症候群(RLS)、周期性四肢運動障害(PLMD)、ドパミンアゴニスト、augmentation、α2δリガンド1
・薬剤性不眠とその周辺
〔key word〕薬剤性不眠、抗うつ薬、副腎皮質ステロイド、鎮痛薬
●不眠関連疾患
・不安関連疾患と不眠
〔key word〕不安症、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、不眠、不眠症
・うつ病・双極性障害と不眠
〔key word〕うつ病、双極性障害、不眠、概日リズム睡眠・覚醒障害、時間生物学的治療
・統合失調症と睡眠
〔key word〕睡眠障害、睡眠ポリグラフ(PSG)、紡錘波、病状評価尺度、抗精神病薬
・認知症と不眠
〔key word〕不眠、認知症、行動・心理症状(BPSD)、アミロイドβタンパク(Aβ)、睡眠薬
・自殺と不眠
〔key word〕自殺、不眠、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、自殺の対人関係理論、視床下部ー下垂体ー副腎系(HPA系)
・高血圧と不眠
〔key word〕不眠症、睡眠障害、睡眠時無呼吸(SA)
・糖尿病と不眠
〔key word〕糖尿病、糖尿病合併症、不眠症、睡眠障害、睡眠治療
・睡眠時無呼吸・気管支喘息と不眠
〔key word〕閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)、中枢性睡眠時無呼吸(CSA)、睡眠関連低換気、comorbid insomnia and OSA(COMISA)、気道閉塞
【トピック】・COVID-19パンデミックにおける不眠
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、不眠、睡眠・覚醒リズム
●不眠症の最新治療
・不眠症の薬物療法
〔key word〕睡眠薬、ベンゾジアゼピン受容体作動薬(BZ-RAs)、メラトニン受容体作動薬(MRA)、オレキシン受容体拮抗薬(ORA)、睡眠薬の適正使用
・不眠症の非薬物療法
〔key word〕不眠、認知行動療法、無作為割付対照試験(RCT)、系統的レビュー
・不眠症の新世代治療
〔key word〕反復性経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)、体温操作、高照度光療法(BLT)、不眠症
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
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