頼朝側近、有力御家人、実父、源氏将軍、三上皇…歴史の闇に消された13人の顛末。
宴席に供されたのは、腹心だった将軍の丸焼き。荷船もろとも爆沈、厄介払いした子供は二千人。借金の形に、まるごと米国にくれてやったカリブ海。聖なる国母として、剥製にされ国内巡回中のお袋。だがお袋よ、ほんとにわしが望んだことなのか?二度死なねばならなかった孤独な独裁者が、純真無垢の娼婦が、年をとりすぎた天使が、正直者のぺてん師が、人好きのする死体が、運命という廻り舞台で演じる人生のあや模様。
借金返済のため、女神の協力のもと異世界で修理工として働き始めたシュウの活躍は留まるところを知らず、まさに順風満帆。だが、元の世界へ戻るための出口が魔王城の玉座の裏にあると知らされ、彼は愕然とするのだった。場所はさておき、戻れる方法を得たシュウは引き続き仕事に精を出す。そんな中、賢者に続き、王子や勇者といった著名な人物たちの来訪、大口の仕事が舞い込んだことなどにより、自然と帰還への糸口を見いだしていくシュウ。しかし、すべてにおいて順調な中、シュウを慕うライカのことだけはどうにも難しく…。
オールカラー、写真満載!全例句に鑑賞文つき!季語が探しやすい新配列。巻末付録・索引が充実で引きやすい。
高一の夏休み。事故にあった秋山野要はベッドの上で目覚めた。三人の美少女に囲まれてー。今がチャンスだと言わんばかりに、記憶を失ってしまった要に、あること無いこと吹き込もうとする少女たち。美人な親友に、自称妻、さらには愛人まで現れ…『秋山野要』って何者!?モテモテすぎる『秋山野要』と、身体が同じなだけの、まるで別人格な自分。突然、美少女たちの愛を一身に受けることになった要の選択とはー!?
さつまいもが秋に実りをむかえるまで、畑ではどんなふうに育ってきたのでしょうか?読めば、いもほりがもっと楽しくなる一冊です。幼児〜小学校低学年向き。
その絵を見た片山はギョッとした。裸婦の胸にナイフが突き刺さり、乳房の谷間から流れる血が床へと広がる。まるで、殺人現場を描き写したようにリアルだったのだ。ある日、絵のモデルそっくりな女性が死体で発見される。片山たちが捜査を進めると、画家までもが殺されー。(「三毛猫ホームズの殺人展覧会」)芸術、紅葉、そしてミステリー!「秋の夜長」を楽しむ四編。
「プラハの春」から半年後。外交官・堀江亮介は、初恋の人「リョウ」への想いから失語症になったシルビアと再会。言葉を取り戻した少女を「もう逢えない」と突き放す。帰国後結婚した亮介だが、五年後シルビアの住むDDRへ赴任することにー。一方、ソ連崩壊を予測する秘密報告をめぐり東西両陣営では様々な憶測が飛び交っていた。東独を舞台にした国際政治サスペンス、哀切なラブロマンス。
むかしむかし。まずしいけれど、こころのやさしいわかものがおりました。ある日、わかものは、かんのんさまのゆめを見て…。たった一本のわらから、おもいもよらないてんかいがはじまるおはなしです。
わるいことをしたらじごくにいくって、ほんとうかな?わるいことをするお子様に。じごくをみる絵本。
阿倍女帝こと孝謙天皇に寵愛され、太政大臣禅師や法王などの高職に就いていた頃の面影は、もはやない。女帝の死後すぐに下野国薬師寺別当に任ぜられた道鏡は、空ばかり見て過ごしていた。そこに行信と名乗る老僧が近づき「憎い相手はおらぬかー」と囁く。そう問いかけられたとき、道鏡の心に浮かんだ顔は…。奈良時代、治世の安寧を願った人々の生き様を描いた珠玉の短篇集。