『花嫁の、身分は問わない』アレサンドリ神国王が放った前代未聞のお触れから約一カ月。当のひきこもり神官こと王弟ベネディクトは、今日も今日とて城内を謎の徘徊中。ずぶ濡れに、なりながら…。一方、しっかり者なメイドのディアナは(妃の座を夢見ることもなく)せっせと城を磨き上げていた。のに…!?身分を越えた二人が出会う、波乱含みで奇跡のように間が悪い、花嫁探しラブコメ。
日本人の知らない日本が、台湾には遺っている。台湾の国立台湾歴史博物館および秋恵文庫の協力のもと、多数の歴史資料と文物をカラー写真で紹介しつつ、日本統治時代の五十年の歴史を一小説家の目から紐解いていく画期的ビジュアル歴史クロニクル。
中学に入学したばかりの僕・藤白圭一郎に、毎日声をかけてくる不思議な3年生、紅月翼先輩。学校一の人気者が、僕になんの用があるっていうんだろう。とりあえず、あまり気をゆるさないほうが良さそうだ。ところがそんなとき、僕は、クラスメイトの無くしたアクセサリーからやっかいなトラブルのにおいを嗅ぎとってしまう。友達を守るため、ひとり解決の道を探ろうとしていると翼先輩が「俺を巻き込めよ。勇気と無謀は違うぞ」と言いだして…。
貞門・談林から元禄俳諧、天明期・文化文政期、幕末までの俳諧の隆盛を追って、近世社会を彩る137人の代表的作品を収録。俳句俳文集の決定版。
いろんなうさぎの、いろんな気持ち。うさぎの写真集。
京都旅行で亡き祖母ゆかりの老舗料亭「嵐山 ふじ川」を訪れた明梨。けれど立って歩く狐がいたり、なんだか様子がおかしい。しかも突然番頭に「大旦那様の遺言で、あなたが料亭の跡継ぎです」と言われ、「ふじ川」直系の三兄弟から婿を選べと迫られる。断って逃げたはずが、手違いで住む所を失い、女将として料亭に住み込みで働くことに!?番頭は妖怪、三兄弟はくせ者揃い、仲居は反抗的で、明梨の若女将ライフは大苦戦!京都嵐山で繰り広げられる、恋と妖怪とおもてなしの物語。
時効5日前。桜町中央署刑事課の凸凹トリオのもとに、10年前の強盗事件の再捜査依頼が舞い込んだ。依頼主は、架川と旧知の仲である鑑識係員・仁科素子。彼女は強盗被害に遭った喫茶店の、かつての常連客だった。いつも無愛想で人嫌いな仁科が秘めた「真実を知りたい」という熱い想いに、新米刑事・水木も心を揺さぶられー。指紋、筆跡、画像解析…鑑識スキルとトリオの推理力を駆使して、時効前に真犯人を見つけ出せ!
エンターテイメントの世界で物語を作る際、最も重視しなくてはならないポイントである「キャラクター」。本書はそのキャラクターの類例を100パターン紹介し、創作活動をサポートするガイドブックとなっている。
生きた魔術的体系であるタロットカード、天使を召喚して呪符とせよ。引き寄せるタリスマンと撥ね除けるアミュレット、それぞれの用途や象徴との照応関係、召喚対象のテレズマ的似姿とシジル作成方法などを、予備知識不要のステップバイステップで記す、召喚魔術の新機軸。
警視庁内部には、違法行為、コンプライアンス違反には至っていないが要注意と判断された職員の名簿、通称「赤文字リスト」がある。増加する警察官の不祥事と世論への対策として、赤文字リストに載せるべきか内偵する部署「職場環境改善推進室」が設置された。室長は、阿久津慎。監察係係長だった元エリートだ。室員は、民間企業出身の三雲みひろ。セクシャルマイノリティ、不倫など「警察」という組織にゆえに問題視される厄介かつデリケートな事案を、リスト入り寸前の凸凹バディが調査する。やがて二人はリストに隠された組織的陰謀を察知する。新警察小説、誕生。