アメリカに「現役留学中」の著者が綴ったちょっぴり真面目で、ちょっぴりおかしな体験記。
第1回移民から21年たった昭和4年、未開の大地アマゾンへの入植が始まった。人間の必死の営みを呑みこもうとする大自然の底知れぬ力に苦しめられる移民たち。しかし彼らの苦闘は実り、ジュートの栽培に成功し、入植は軌道にのった。一方、サンパウロ地方では植民地も整備され、成功者も出はじめていた…。南米移民たちの夢と希望、挫折と再生のドラマを描く二部大作の昭和篇。
ながい苦闘のすえ、移民たちの生活を安定してきていたその矢先、太平洋戦争が勃発した。日本とブラジルの国交は断絶し、日本からの情報は閉ざされ、邦字新聞の発行も禁止された。敵国人として地球の裏側に孤立した移民たちの焦燥と困苦。こうした異常な状況は、「勝組」「負組」の対立を戦後に生むことになる。移民たちがブラジルの広大な大地にかけた夢の行方を描く二部大作の完結篇。
私たちが生かされている宇宙がわかる!21世紀いっぱい使える西暦2000年対応のカラー星図と、星図に対応して、その空のさまざまなドラマが見える星空写真集。
今は亡き母や恩人の心にしみいる想い出や、娘、夫と暮らす日々の小さなできごとを、澄んだまなざしで、ひとつ、ひとつ書き留めた待望のエッセー集。
僕は一体、何者なのか-帰る場所も仕事も失い、巷を彷徨する僕の顔はふと気付くと8歳の時生き別れた父そのものだった。破天荒な人生を歩み、妾だった母にさえ捨てられた父。DNAに巣食う放蕩の血脈を断ちきるため、父親探しの旅に出た僕が突き止めた「真実」とは…。衝撃の告白小説。
春の夕べと西行庵の吉野、夏の光まばゆい北原白秋の町・柳川、漱石ゆかりの小天温泉、冬日きらめく伊良湖岬…。東京・世田谷、蘆花恒春園への小さな旅を皮切りに、四季に彩られ、日本人のこころと歴史に深く根ざした風景が広がる。旅の空の下、時に「孤独」を想い、「人生」を考え、この国の風土に思いを馳せつつゆく、旅情ゆたかな名紀行。
法然上人八百年御遠忌を機会に、證空上人の教えや足跡を、教義・典籍・関係人物・遺跡などの中に探り、平易に解説。