天候や季節の移ろいに対する日本人の繊細な感性が生み出した嫋やかな言葉の数々を、300点の写真で綴る歳時記風天気図鑑。
いやー、意外と見つからないもんだわ、そこそこ使える魔力剣て。なんの因果か、魔族だの魔王だのを相手にしなきゃなんないことが多いこのあたし、美少女天才魔道士リナ=インバース。相棒のガウリイにもちゃんとした魔力剣を持っててもらわないと、やつらとまともにやりあうのもけっこうしんどい。そんなわけで、魔力剣の噂を追ってあっちこっちを旅しているのだが…。そんな時、耳に飛び込んできたのは、魔力剣を集めている領主がいるという噂。ダメでもともとと、その領主の治める街へとやつてきたわたしたち。だが、どうも街の空がピリピリしてる。なにやら、またも事件の予感ー独走人気の書き下ろしユーモア・ファンタジー。
森のはずれの、おおきなヤナギの木のある家に、デイヴィッドという少年が住んでいる。「夜になると、デイヴィッドは、空をとぶことができました。昼のあいだは、とべないのです。じぶんがとべるということを思いだすこともありません」。詩人ジャレルの遺した最後の子どもの本である『夜、空をとぶ』は、センダックの「もっとも真摯でもっとも冴えわたった世界」を具現した絵本の代表作の1つでもある。夜にだけ空をとべる少年は、月の光のなかに、なにを見、なにを発見したか?森のフクロウは、少年になにを教えてくれたか?子どもも大人も1度読んだら忘れられない、詩的ミステリーにみちた絵本の傑作。
空から見下ろす地上の風景は無限の夢をさそうー旅の巨人・宮本常一はいつもカメラを携行し、残されたネガは八万枚に及んだという。開発の進む日本列島を俯瞰し、物干しにかかった洗濯物に日本人の生活の変化を鋭く読みとるとき、なにげない一枚の写真が見事な時代の証言となる。本書は、その独特の写真解読術のすべてを集成した未収録エッセイ集。
水は、生命にとって不可欠のもの。中国、チベット、ネパール、インド。絵筆を友に旅した画家が描く…大きな物語…水の生生流転。
夏の暑い日、きのこと犬のイワンは空き地にテーブルをみつけました。ぴょんと飛び乗って「いってみたいな、南極へ」といった途端、テーブルは、ぴゅーっと空を飛んで…。
博多で歯科大学入学を目指していた青年は、3度目の浪人中に、地元ラジオ局が募集していたオリジナル曲のオーディションに応募した。それが歌手・井上陽水の誕生の端緒だった。アルバム『氷の世界』で空前のミリオンセラーを生んだ「ニューミュージック界の帝王」の素顔を鋭い筆致で浮彫りにした話題作。
死んでゆく子供は、死んでゆく大人よりもずっと大切だったから…こんなにも愛は、魂を揺さぶるものなのか。心がざわめき、深い感動に包まれるかけがえのない五つの物語。
第二王子レージクの起こした内乱を無事に鎮圧した第四王子フェリオと仲間達。敵国タートムの侵攻に備え、新政府の樹立を急ぐが、次の王を巡って第三王子ブラドーとフェリオの間に新たな問題が発生し…!?そんな中、ウィータ神殿の司教カシナートがフォルナム神殿の制圧に向け動き出す。司祭ウルクはフェリオのため、単身その動きを阻止しようとするが…。果たしてウルクの運命は?人気上昇中の異世界SFファンタジー第5弾。
昔々のこと。世界が古くなったので、えらい人たちは獏を創って、新しい世界を夢見てもらうことにしました。みんなは安心して獏のなかで眠りにつきました。でも、やがて獏は不安に囚われてしまったのです。自分のなかの人たちは実は死んでいるのではないか、と…まあ、そんなこんなで私は、戦いつづけているわけだ。商店街で敵を待ち伏せしたり、ヒト型戦闘機械に乗り込んだり、西瓜太郎の指揮で悪の王国に奇襲をかけたり。でも肝心の私とは誰か、まったく思い出せないのだけれどね、あの夕陽のきれいな街の風景以外はー9つの短篇と10の掌篇が織りなす、不条理で情けなく、けれどヒトに優しい戦争の話。
脱力写真家・藤田一咲の大好評「写真の時間」シリーズ第7作。テーマは「空(そら)」。幼い頃、青い空に浮かぶ白い雲を時を忘れていつまでも眺めた記憶はありませんか。あの日の空、忙しく過ぎて行く毎日で忘れていませんか?この本に収められた60の空と20のお話で、忘れていた空、いつもの空、見たこともない空をまったり、ゆったりお楽しみください。