夕方、遊びをやめてお風呂に入る前に、子どもが母親に対して演じる機知にとんだ行動を、いかにもユーモラスに描いた絵本。ぬいぐるみを脱ぎ、洋服を脱いでゆく主人公に、読者は大きな共感を抱くでしょう。
UFO研究の世界的権威アダムスキーの異星人との会見記録のすべてが明らかにされるUFOファン必読の書。
人生を「旅」と観じ、自己の生活をそのまま芸術と化した「風狂」の姿。紀行文の形をとりながら芭蕉はこの一書に自らの俳諧の到達点を示そうとした。美しく味わい深い文章、構成の巧み、磨き抜かれた芸術精神、それらが生みだした「幻術」の世界がここにはある。旅の実録『曾良旅日記』、すぐれた古注釈書『奥細道菅菰抄』を併収。
この本の子は、おふろばをそらいろにぬりたいのだが、父親はそれをさせない。そこで子どもは、もし自分が家をもっていたら、こういうふうに塗りたいなと思うやり方を夢みる。
女子大生と円紫師匠の名コンビここに始まる。爽快な論理展開の妙と心暖まる物語。
没後3年、今なお多くの人に感動を与える独特の書と詩。人間の本当の生き方を優しく伝える。つらく悲しく、落ち込んだとき、著者のあたたかい言葉に勇気づけられる。
大敗を喫した源頼義・義家は謀議を尽くして巻き返しをはかる。安倍一族の内紛、出羽清原氏の参戦で安倍貞任・藤原経清の苦闘がつづく。陸奥の運命を担う二人の男は大きな炎となって空を染めようとしていた。凄絶な戦いが源氏と安倍氏の存亡をかけ、戦さ場に生きる人人の愛と哀しみをたたえながら始まる。
仲よし四兄弟、セルマ、ロジャー、ジェームス、ハリエットは、お母さんもため息をついたくらい、翼をはやして生まれてきた猫たちです。荒れた町から森へ飛んでいった彼らはハンクとスーザンの心やさしい兄妹に出会うのですが。ル=グウィンの世界を村上春樹さんが美しい日本語に翻訳した素敵な童話です。
村娘狭也の幸せな日々に、影を落とすのは昔の記憶…「鬼」に追われた六歳の自分。十五になった祭の晩に、「鬼」はついに追いついた。『おまえは「闇」の氏族の巫女姫だ』と告げられて、憧れの「輝」の宮に救いを求める狭也。だが、宮の神殿で縛められて夢を見ていた「輝」の末子、稚羽矢との出会いが、狭也の運命を大きく変えていく…神々が地上を歩いていた古代の日本「豊葦原」、光と闇がせめぎあう戦乱の世を舞台に、「水の乙女」と「風の若子」の冒険と成長、運命の恋を描き、圧倒的な人気を博したファンタジー。10代から。