宮崎アニメの中でも、女性にファンが多いらしい『紅の豚』の音楽集。1920年代を舞台にした“空駆ける男たちのロマン”がテーマだ。音楽はもちろん、いつもの名コンビ久石譲。宮崎ワールドがスピーカーからあふれ出る。
坂本龍一が1981〜84年に制作したCM音楽を19曲。CM音楽は、究極の商業音楽であると同時に、制作者にとってはいろいろな意味での実験の場にもなる。クライアントの要求のなかで、新たな坂本ワールドの芽がヒョコッと顔を出している箇所もあって、興味深く聞ける。
80年代前半に作られた、坂本龍一のTV番組のテーマ曲、未発表のインストゥルメンタル作品、同じく未発表のコンピレーション・ワークスを集めたアルバム。11曲目の「Snake & Lotus」と13曲目の「82.7.7 Yano Music No.1」が未発表曲。
ニューロティカが結成20周年ということで、集ったミュージシャンの面子といったら……チバユウスケ、ソウル・フラワー・ユニオン、PUFFY、175R、大槻ケンジ……と、あまりの熱狂ぶりに2枚組になってしまった。皆たのしそうにやっているので、それだけで花マルの企画盤。
本人の選曲による2枚組べスト・アルバム。代表曲/名曲を集めた“白”盤と、シュールな個性が強く出た“黒”盤から構成されるもので、両極端と言える彼女の世界観がこの一作で存分に味わえる。
アニメ『ドラゴンボールZ』のTV&劇場版で使用されたBGMを完全収録。音楽を担当するのは『ドラえもん』『仮面ライダー』『暴れん坊将軍』『キイハンター』『Gメン‘75』など、数々の名劇伴を作り出してきた菊池俊輔。
『ドラゴンボールZ』関連で制作された音楽は全部で182曲にもなる。そのなかからテレビ主題歌や劇場版主題歌をはじめ、人気の高い楽曲をセレクトし、CD2枚に収録。入門編としても最適なベスト・アイテム。
レゲエ調のアレンジや、女性の生理をテーマにした歌詞など、およそシングルには向かない冒険的な要素ばかりをつめこんだ桑田佳祐のチャレンジ精神が伺える珍曲。貴重なカップリング曲も嬉しい!
素朴なフォーク・ソングから都会的なシティ・ポップスまで、70〜80年代の音楽シーンの変遷を体感できる3枚組コンピ。オリジナル・アルバム未収録ヴァージョンが収録されているなど、その選曲の妙にも注目したい。
90年発表。結成20周年、さらに事実上ラスト・アルバムとなったアルバム。忌野、仲井戸、小林の3人に、旧友・春日博文がドラム、プロデュースで参加。アコースティックな仕上がりに。
映画『逆境ナイン』主題歌として新ヴァージョンで甦った名曲「夢をあきらめないで」を中心に、ソロ・デビュー後の20年間に発表したTVタイアップ曲ばかりを集めたコンピレーション・ベスト。録り下ろし曲も収録。
小田和正のソロ第1弾。ウェスト・コーストで活躍中のエンジニア、ビル・シュニープロデュースの下、ジェフ・ポーカロ(ds)ら名うてのミュージシャン参加によるロス録音。心のひだまで味わい深さが浸み込む。
江戸時代に創始した喜多流は五流中もっとも新しい。諸流の長所を取っているので喜多流ならではの個性には欠けると言われるが、喜多実の場合、声が高いせいか緊張感のみなぎる奏演だ。このテノール風な謡にはすがすがしさを感じる。
デビュー20周年。節目を迎えた1996年、コンサート活動などさまざまにメモリアルな企画が行なわれた中で発売された集大成的ベスト・アルバム。写真集付きの解説に手応えがある。初期のヒット曲は新アレンジで再び収録。今も変わることのない直球の唄に泣かされた。