ある大陸の片隅。そこでは七つの都市が先王の隠し子と呼ばれる姫君を擁立し、国家統一を目指して割拠した。七宮カセンの姫に選ばれたカラスミ。彼女を担ぎ出したのは、テン・フオウ将軍とその軍師トエル・タウ。二人とも桁違いの嘘つきで素姓も知れないが、「三人で天下を取りにいこう」と楽しそうにそう話す二人の側にいられることで、カラスミは幸せだった。しかし、隣の都市ツヅミがカセンへ侵攻を始めて…。時代に翻弄されながらも自らの運命と向き合う少女の姿を描く、オリエンタルファンタジー。
旅の過程で遊撃士として成長を続けるエステルだが、その一方で義理の弟ヨシュアが次第に気になる存在へと変わってゆく。揺れる心を抱えて、エステルは、父の行方と導力器の正体を探るべく、天才導力学者ラッセル博士を擁する工房都市ツァイスへと向かったが…。
老朽化した展示設備、組織間のコミュニケーション不足、モチベーションの低下、戦略の欠如ー来館者数が低迷していたサンシャイン水族館はなぜV字回復できたのか?
すぐに言葉にならない思いと時間をくぐりぬけて辿り着いたこの場所。比類なき静謐の抒情。
PlayStation 2、PlayStation Portable、そして現在はスマートフォンでも楽しめる“泣ける”名作『夏空のモノローグ』が、ファン待望のオリジナル小説となって登場!!7月29日ー土岐島高等学校科学部のメンバーは、部室に集まり、いつものように賑やかに親交を深めていた。そんな時ひとり遅れていたカガハルが颯爽と登場し、ある企画を提案する。“星に願いを!ロマンティック☆ミルキーウエイー科学部たなばた祭り”単に、葵の浴衣姿を見たかったカガハルの作戦だったのだが、結果的に実施することになり、願いを七夕に託すことに…。科学部メンバーの願いとはいったい!?原作ディレクター・一ジョー監修の元、ゲームでは語られなかったエピソードが堪能できる、夏空ファン必読の書です。
たのしい迷路・かくし絵・クイズ。森を荒らす悪者ペケバッツを倒すには雲の神殿にある「夜空の石」が必要だ。妖精5人の空の冒険ストーリー。
母の死後、家の倉庫から出てきた見知らぬ箱の中には、父とラグビーの記憶がつまっていた。故郷・台湾でラグビーに出会い、海を渡り明治大学ラグビー部へ。その後、関西学院大学を率いて全国優勝を果たした父。台湾、九州…父の足跡をたどるうち、運命に導かれるように自身もラグビーを始めのめりこんでいく。穏やかな感動に包まれる、汗と泥と涙にまみれたノンフィクション。
カタギの暮らしは楽じゃねぇな…。悪善寺に暮らす元極道のイケメン住職・小春是空、超絶美貌の副住職・梅田蓮華、小坊主の松山三信。アクの強い三人が貧乏寺の危機を救うため、そして美味しいモノにありつくために衆生のお悩みをズバッと痛快解決!真面目に生きようと誓った男たちが繰り広げる、愛と笑いと時々サスペンス。貧乏生活は波乱万丈!?
人造の豊穣神・ユグドラシルによって人類が地上を追われ、樹獣や樹竜といった怪物がはびこる終末世界。小型ヘリ“静かなる女王号”の副操縦士・ヤブサメは、師であるモズとともに、樹竜狩りを生業としていた。そんな中、二人は東京第一空団副長セキレイの窮地を救い、その腕を買われて旧都市・新宿における大規模探索作戦への同行を依頼される。しかし、そこは帰還不可能と称される危険地帯だったー。これは鋼の翼と意志で空を駆り、世界を切り拓く者たちの物語。第12回小学館ライトノベル大賞・審査員特別賞受賞作。
スペイン新古典主義演劇を代表する劇作家モラティン(1760-1828)の代表作二篇。「娘たちの空返事」は、親の言いつけに従順にしたがい老人との結婚を承諾するも、愛する若者との未来を捨てきれない娘の葛藤を描く。併収する「新作喜劇」は、凡作が舞台に賑わわせていた当時の堕落しきった演劇界に対する辛辣な批判がこめられた二幕物。
クジラの形をした神代の船「トヨクモ」と同化した冒険者キートは、この世界で虐げられている獣人たちの街をトヨクモの背に作ることに。神代知識や技術で多少の手助けをしながらも、獣人たちは自分たちの手で新たな文明を築いていく。そんな「トヨクモ」の前に突如現れた、大陸と見まごうほどの空飛ぶ島。キートは「空島」への上陸を決意するー。
「ひとりじゃないって伝えたい」その悲しみを、本当にはわかってあげられなくても。それでも、必要とされるそのときを待って、ずっとそばにいる。かけがえのない子どもを喪った悲しみに、そっと寄り添う一冊。