手書きの「書」から紐解く、鈴木敏夫の「言葉」。
オリヒメはとある南の島に暮らす、中学生のおんなのこ。満天の星の下、彼女の前に現れたのは未来人を名乗る不思議な人物だった!その人物ースバルとのデートを楽しみにしつつ、幼馴染みの同級生たちとの変わらない日常を過ごす少女。しかしスバルが予言した通り島に転校生がやってきたその日から、彼女の日常は少しずつズレ始める…現役東大生作家鮮烈のデビュー作!
『英雄伝説 空の軌跡』の人気キャラクター・ナイアルとドロシーが主役の外伝小説第2巻。ナイアル&ドロシーに後輩記者コンビが誕生…!?今回は『空の軌跡SC』の世界を舞台に、凸凹コンビが大活躍!名物記者コンビが繰り広げるリベール取材紀行はまだまだ続く!
受刑者たちが、そっと心の奥にしまっていた葛藤、悔恨、優しさ…。童話作家に導かれ、彼らの閉ざされた思いが「言葉」となって溢れ出た時、奇跡のような詩が生まれた。美しい煉瓦建築の奈良少年刑務所の中で、受刑者が魔法にかかったように変わって行く。彼らは、一度も耕されたことのない荒地だったー「刑務所の教室」で受刑者に寄り添い続ける作家が選んだ、感動の57編。
両親を亡くした直実は、渋谷のタワーマンションの高層階で猫のハナと暮らすことに。そのエレベーター内で偶然出会ったのは人気俳優の時戸森則だった。彼にオムライスを作ったことを機に、部屋を行き来する関係になる二人。だが、最愛のハナに病魔が忍び寄っていた。運命に翻弄される直実の喪失と再生の物語。
人々から聖女と呼ばれ、宮廷魔術師として活躍してきたソアリスは、嫉妬心に駆られた妹のリデアに陥れられ、亜空間に封印されてしまう。持ち前の天才的な魔術の才能により空間魔術を開発し、数百年続くはずのその封印をたった二十年で破って出てきたソアリスだが、王国は変わってしまっていた。大量発生する魔物、ならず者に牛耳られる村、そして高レベルの魔族の侵攻にあう王都。自分が平和にしてきたはずの世界が、なぜこんなことに?ソアリスは自身の正体を隠し、陰から王国を立て直すことを決意する!そして彼女は、大きな闇と向き合うことにー。時に若者達を指導し、時に自身の手を汚し敵を成敗する、最強聖女の世直し譚!
人はなぜゆえ美しい彩りを求めて身の回りにおきたいと思うのか、ということを考えるとき、人は地球の自然と共に生活している。常日頃、眼にする色ー太陽、空、山、海原、川、そしてそのまわりに生育する草樹など、自然のなかにあるものをあらわして身近におきたいと願っているのでは、と考えたのである。つまり色彩を求めることは、自然への讃歌なのである。
甲子園に魅せられ、地元の小さな中学校で野球を始めたキャッチャーの瑞希。だが先輩バッテリーの卒業とともにチームはピッチャーを失い、地区大会さえ危ぶまれる状況に。そんなある日、チームメイトの良治が「ピッチャー、見つけたぞ!」と飛び込んでくる。時期外れの転校生・透哉。ピッチャーとしてずば抜けた才能をもつ彼は、だがどこか心を閉ざし、野球からも遠ざかっているらしくー。少年たちの鮮烈な青春野球小説!
「無」はここにある?永遠のテーマであるかのように、古今の哲学・思想・文学の分野で探求されてきた「無」というものの存在、あるいはその非存在。それは何であるのか。何ではないから「無」と呼ばれるのかー蓄積されてきた「無」に関する思考の歴史を克明に振り返り、さらに、現在を生きる人間として、新鮮で不可避な問いを投げかけ、「無」という対象に迫る著者自身の思考プロセスと、「無」の表現のためのドラマを開示しきった本書は、今ここにある、今までどこにもなかった、「無」の論考であり、二十有余年をかけた著者渾身の力作です。
お父さんが家を出て行って、心が折れてしまったお母さん。日常生活もままならないお母さんのかわりに、ルビーは家のことや幼い弟の世話におわれる毎日。自分の時間や楽しみを持てないルビーの目の前に、シロクマの「ミスターP」があらわれ、周囲の人とルビーたちをつないでいきます。不思議なシロクマが贈る、ユニークな癒しの物語。
なぜか「文芸部」に入ってしまった空良の、春風のようにさわやかな物語。第19回ちゅうでん児童文学賞大賞受賞。
お母さんの決め方、お腹へつながるすべり台。お空のセカイのお友だち。お腹の見学、流産のワケ…ちょっぴりシュールな赤ちゃん事情。ある夜、少女が語りだした、赤ちゃんたちが住むというお空のセカイのはなし。
あるときはスペインの浜辺でパエリャに舌鼓をうち、またあるときはカポーティのベイクドポテトに想いを馳せ、なべ料理に亡き夫を思い出すー食べることの歓びがあふれる素敵な一冊。『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』姉妹編。
遠い未来まで見据えた道路建設の意志を現地に訪ね、現れては消えた100m幅の道路計画を地図で見る。環八全通まで80年!でもまだマシなほう!?航空写真で浮かび上がる「細長い区画」。その正体を、東京の都市計画に探る。
航空特攻とはアジア太平洋戦争の後半において、飛行機に爆弾を懸架して、その飛行機の操縦者もろとも連合軍艦船に体当りする攻撃をいう。航空特攻の戦死者三九六七名(陸軍一四五六名、海軍二五一一名)、喪われた飛行機数二五八三機(陸軍一一八三機、海軍一四〇〇機)。航空特攻史研究家が活写した畢生の労作。