地方新聞社の記者である「私」はいつもスクープを探している。取材の道中、派手なパラソルを持った女が機関車に飛び込むところを目撃した。特ダネを求めるあまり、私は女を見殺しにしてしまう。吸い寄せられるかのように女の屍体を検めると、驚愕の事実が明らかとなった。記者を巻き込んだ2つの悲劇を描く表題作をはじめ、あなたの心を徐々に蝕む、身の毛もよだつ物語の数々。怪奇小説の帝王からの、恐怖の世界への招待状!
その日の吉凶がわかる!ラッキーな方位がわかる!良い風水の土地、建物がわかる!初心者からプロまで活用できます。
ぼくの住むおんぼろマンションを、お化け屋敷というやつがいる。マラソンの日ー。となりを走っていたやつが大きな声でいった。「おい、この坂を上ると、もうじき真の住んでいるお化け屋敷だぞ。」「お化け屋敷、ひゅーどろどろ。」二、三人のやつらが、しつこくぼくにまつわりついてくる。「くやしかったら、追いぬいてみろ。」ぼくはやつらをにらみつけると、スピードを上げた。小川未明文学賞第14回大賞受賞作品。小学校中学年から。
「あの雲が、本当のことを全部隠してるんだ」常に上空を覆う雲によって、空の青さを知らない世界。雲を払えるのは“ヘクセ”と呼ばれる魔法使いの少年少女だけ。並外れた飛行技術を持つ少年カリムは、幼馴染みで当代随一の“ヘクセ”揺月と再会する。しかし彼女はある病により、昔とはまるで別人で…?「高く飛べない」少年と「空でしか生きられない」少女の邂逅が、世界の色を変えていく。第21回スニーカー大賞“優秀賞”受賞作。
インバウンド・介護・育児・女性活用・働き方改革…日本が抱える諸問題を解決するカギは空室にあった!こんな手があったのか!空室活用が導く6つの未来。
ぼくの、生まれて初めての、ひとり旅。おじいちゃんの故郷へ…
多くの神話伝説が示すように、虹は昔から人々を魅了してきた。哲学の歴史の中でも、虹はアリストテレス、デカルト、ニュートン、ライプニッツといった人たちによって論じられてきた。虹が科学的に解明された今日でもまだ謎は残っている。虹とは、いったい何なのか。それは、月のような「もの」なのか、それとも風のような「こと」なのか。虹が現れる空についても同じ問いを問うことができる。知覚の哲学、日常的事物の存在論、言語哲学、科学哲学といった、さまざまな哲学分野からの知見を動員して、虹と空がどのような存在者であるかという問いに答える。
七千四百キロもの航続距離を誇り、全幅三十八/全長約二十七メートルの巨大飛行艇「二式大艇」。搭乗員九名の強い団結のもと、夜間爆撃・制圧、索敵・哨戒、補給ほか多くの作戦において知られざる戦果をあげた。零式小型水偵を含め、単機出撃後、その最期を見届ける者のない飛行艇搭乗員の実戦体験を克明につづる。
さあ、カオスをさがしにいこう!空飛ぶ玄関マットに乗って出会ったのは、毘沙門天、撃墜王、竜宮の右大将!ふしぎが連鎖する短編集。小学校高学年から。
毎夜、夢にあらわれる、あやしく光る青いネコ。よんでいるのか、クックたちを。遠い遠いピラミッドの国、エジプトなんかへ。王妃の谷深くに待っていた謎のネコの正体は!?風船気球に乗って、のらネコたち、いざエジプトへ!冒険と友情のシリーズ第四話。
ハウスキーパーの北村茜は、芦屋にある大きな日本家屋の家に派遣された。そこに住んでいたのは変わりもの小説家・蘇芳望だった。彼のところで働き始めて数日経った朝、近所で起きているボヤ騒ぎのことで警察がやってくる。実は蘇芳は副業で“言霊遣い”をしており、警察では対応ができない暴走した言霊(言禍)が引き起こす事件を解決していた!?現代ダークファンタジー開幕!