ファンタジー世界に登場する実在の生き物たち。実在の生き物をもとにして生まれる空想の生き物たち。そして、その生き物たちを引き立てる世界観と背景。これらすべての描き方がぎゅっと詰まった一冊!やわらかく透明感のあるファンタジー世界を表現するための水彩テクニックも満載です。
恋をなくして切ないとき。好きな人を想って眠れない夜。そんな時、この本を開いてみてください。あなたを元気にしてくれる言葉たちが、つまっています。
十歳のフローラは、作家の母さんとふたりぐらし。自分のことは「ひねくれ屋」と思っている。母さんは父さんと離婚して以来、仕事ばかり。ある日フローラが、となりの家の庭で掃除機にすいこまれかけたリスを助けると、リスのようすがふつうとはちがうー片手で掃除機を持ちあげるくらい、力持ちになっている!おまけに人間の話がわかるようだし、タイプライターも打てて、空まで飛べる!フローラは、そのリスをこっそり飼うことにした。ところが、リスが姿を消したーひょっとして、母さんが連れ去った…?リスをめぐるドタバタをとおして、さみしさをかかえた少女とそのまわりの人たちとの心のふれあいをあたたかく描きます。ユーモラスでほろりとする、実力派作家二度めのニューベリー賞受賞作品。小学校中・高学年〜
あなたの願いが叶わない理由はここにあった。ついに解き明かされた驚愕の事実。願いを叶える特製護符付。
いつもどおりの日常を過ごしていた天野ケータたち。だけど突然、巨大なクジラが空に現れ、大きな鳴き声が響き渡った“ホゲェー!!”。世界がぐにゃりと歪んだら、ケータに毛穴ができて、ウイスパーも厚みがある質感になっていた!「これがオレ!?なんか変じゃない?」フミちゃんもクマとカンチも変わっているけど、世界の変化に気がついているのはケータと妖怪たちだけ。これって絶対に妖怪のしわざだよね!2つの世界を行き来する、大冒険の始まりっ!
不良の影に怯えながらも、中学校に入学した和光妙子。はじめて同級生に異性を感じた一年生。チェッカーズに夢中になり、恋の話に大騒ぎした二年生。自分の感情を持て余し、親に当たり散らした三年生。そしてやがて来る高校受験…。誰にもある、特別な三年間を瑞々しい筆致で綴り、読者を瞬時に思春期へと引き戻す、おかしくも美しい感動作。
ドイツ、イタリアの駐留米軍と在日米軍は何が違うのか…。日本の主権を問う琉球新報連載「駐留の実像」の単行本化!輸送機オスプレイが反対を押し切り米軍横田基地に配備された。全国を飛び交うようになる今、国民的議論の素材として、米軍が集中する沖縄から、国家主権のありようを「駐留の実像」として海外の事例と共に報告する。第18回(2018年度)石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞公共奉仕部門大賞受賞。
本をこよなく愛する青年モリス。ある朝、はげしい風がふきあれ、町もモリスも、みんなふきとばされてしまった。すべてをうしなったモリスがふしぎな空とぶ本にみちびかれてたどりついたのは、本たちのすむ館だった…。世界中の本好きに贈る、本への愛にみちたファンタジックで優しく切ない物語。
薩摩と三人の弟たちを慈しんだ義久、家康めがけ敵中突破した義弘、死を恐れず秀吉と対峙した歳久、命をかけて兄を支えた家久、そして父や夫の生涯を大きく変えた亀寿…固い絆で結ばれた島津家のひとびとの心ゆさぶる珠玉の連作五編。
日ロ文化交流史の碩学にして手練れのエッセイストである著者が、人間愛溢れる視点で綴る、日ロの狭間の様々な人生。
高圧電線とカラスから着想を得た80年代「黒の推理」二篇。