南洋美女とセイロン・ティーはいかが。ハガチ氏、お宝を求めて…仏教遺跡と絶景を巡る珍道中。スリランカ永住計画か。
インドから「光り輝く島」(スリランカ)へ移住し、小さな町の駅前で粗末な茶店をいとなむ男、レンガサーミ。タミル人の彼は、シンハラ人優位の社会で、シンハラ人になりきろうと健気な努力をかさねてきた。妻と年ごろの娘との、貧しいながらも平穏な生活。だが、彼がきずいた人生は、町の映画館でおきた些細な出来事をきっかけに一変するー。仏教とヒンドゥー教、シンハラ語とタミル語…さまざまな民族と文化がせめぎ合う国スリランカ。その複雑な社会で、少数派として生きるレンガサーミの姿を、シンハラ人の「私」が友人の眼で描写する。開発の波に洗われ変わりゆく町を舞台に、スリランカの根源的な問題を浮き彫りにした力作長編。
この随想の世界は、ときに犀利な文明批評となり、ときに珠玉の短編さながらの味をたたえて、読書のたのしみと考えるよろこびを満喫されてくれる。上質な紅茶の馥郁たる香気と、もぎたてのレモンのみずみずしい風味にみたされた待望のベストセラー「夜の紅茶」の新版。江藤淳随筆集。
批評家が愛読してきた「おかめ笹」「ひかげの花」「〓東綺譚」などの小説を読み直し、「断腸亭日乗」を繙きながら、時代と街と作家の魅力を鮮烈に浮かび上がらせる長編評論。
ケーキと紅茶のあるテーブルは気持ちをときほぐす、癒しの時間。15年間同じレシピにこだわりつづけたグレースへ、ようこそ。
英国の風土と歴史が生んだ年老いても持続可能な生活スタイル。社会の調和を乱さない静かな個人主義。まるで穏やかな輪舞曲のようなエッセイ。
99の物語を旅しながら、古くて新しい国オーストラリアの日常生活に刻まれた地下水脈の歴史をたどる。「歴史」となった事実、消えていった「事実」。両者を分けるものに目を向けると、気がつかなかった「今」が見えてくる。歴史家がユーモアたっぷりに語る、グローバル社会でのオーストラリアのあじわいかた。
ジャポネース・ガランチードー信頼される日本人。ブラジルの大地に根づく日本の心。挑戦と創造の百年を生きる。
本書のテーマは、ズバリ“紅茶”。茶園、紅茶工場、ほかにも紅茶に縁のあるところを、ただただマニアックに、そしてディープに旅する紅茶紀行である。