退職したばかりの元営業・空也は、精進料亭“あじさい亭”で雇ってもらうために鎌倉へやって来た。しかし店主である僧侶・蓮沼竜玄は拒否!ついには、椎茸干しに集中して相づちさえされなくなる。取り繕った理由を話していた空也も、つい言わないつもりだった、この店でなければいけない本当の理由を口にしてしまう。「このまえ大好きだったばあちゃんが死んだ。堪らなくて、なのに出てきた精進料理が旨くて。味は違うのにばあちゃんの味を思い出したー」空也の独白に竜玄は…?
愛人の部屋へ乗り込んだ妻・志麻子。女と女の闘いを、見守るしかない省吾であった。そんななか、盗み見を続ける妻の日記に男の影が現れる。学生時代の恩師と急接近する妻。夫の心配をよそに二人はついにホテルで…。夫婦、そして愛人関係をじっとりと、かつ華麗に描いた渡辺文学の傑作。
離婚直後に、ふと思い出した古いあじさいの絵。あの花の絵を贈った男たち、私の青春を通過していった8人の男たち…雨の長崎から角館へ、あじさいの開花を追いかけるように、朝子の旅が始まる。
清冽な抒情。美しくも、はかない人びと。沢野ひとしの新境地をひらく待望のエッセイ集。
不安定な“奇し也”の力を持つ、ただの少女だった香久耶。ここ高天原は、彼女の運命が動き出した国だったーが、そんな感傷にひたる間もなく、高天原と邪馬の和親の席で事件が起こる。邪馬王・草凪の背に、宿敵である土雲の刺青が彫られていることが明らかになったのだ!草凪は捕縛され、香久耶は彼の無実を晴らすため、高天原の帝・天翔に(なりゆきで)真犯人を連れてくることを約束するけれど!?大人気シリーズ第6弾。
芸能生活25年、おニャン子クラブの会員番号17番当時からの演歌嗜好を追求し続ける城之内早苗が、所属レコード会社を移籍して新たにスタートを切った。有線チャートでもトップを獲得、演歌永遠のテーマである女の哀愁が込められた楽曲を、彼女ならではの情感とともに歌い上げていて見事だ。
僕、真崎直人は、架空のキャラクターを実際の人間として生み出す能力をもっている。そして「すっげー美少女とラブコメしたい!」というバカな妄想から生まれたのが、理想の美少女・川瀬紗耶香。彼女と過ごす僕の毎日は、ただひたすら愉快でハッピーだった。でも、彼女の物語を進める上で脇役としてテキトーに作ったキャラ、芝浜理花が、なぜか僕らの学校に転校してきたのだ。いったい、どうして?なんの目的で…?ポンコツ美少女とハイテンション少年の微妙な関係が新展開を見せる、スラップスティック・コメディ第2弾。
「-見つけた。彼女だ」七年前からずっと、水上瞬は見知らぬ少女の五感を共有し続けていた。勝手に頭の中に流れ込んでくる、見えるはずのない景色と聞こえるはずのない音。瞬が一方的に受信するのは、実在するかどうかも分からない少女の、喜びや痛みや『秘密』だった。修学旅行中に出会ったひとりの女の子を見た瞬間に“彼女”だと確信した瞬は、怯えられて遠ざけられながらも近づいていくのだが…。禁断の想いが直で繋がる、鮮烈の青春ストーリー。
自意識過剰で独りよがり。刑事になったのは警察小説を書くためー難ありの言動が災いし、窓際部署「よろず係」に飛ばされた真々田幸介は、高級老人ホームから失踪した寺尾いづみの捜索を命じられる。愚痴りながらも駆け回るうち、探り当てたのは、戦後の闇を生きたいづみの過去と贖罪、連綿と続く卑劣な犯罪の構図だった…。人間の深い業と情を抉り出す、渾身の警察小説。
難読語の由来をわかりやすく解説。
庭木を育てる基本知識と技術、79種の庭木、花木の栽培のコツをわかりやすく解説。
「夢と楽しさの世界」-それが末富の初代から続くお菓子作りの“原点”です。
『ロバートホール』から引き継ぎ、2004年より放送されたフジテレビ系の深夜枠バラエティ。くりぃむしちゅーや中川家、おぎやはぎ、森三中、アンタッチャブルらが、爆笑ネタを披露する。