中村太知のスケールの大きな念の入った骨太なアレンジで、至極まっとうなフォーク・ロックをやっているさすが大物。“い”が“うい”に“え”が“うえ”になっちゃうのは直したほうがいいと思うのは老婆心か。細かなことを歌い込んでいく技は結構おもしろい。
美しい唄声で注目される東京出身の女性シンガー・ソングライターのメジャーからは初となるミニ・アルバム。彼女の楽曲、そして唄の魅力への敬愛が感じられる抑制の利いたサウンド・メイキングがなされているのが感じられる、初回限定盤のみ紙ジャケット仕様。
宇治の三室戸寺で、斑鳩の矢田寺で、月下の紫陽花園を撮影中だったハイアマチュアの写真家が相次いで殺害された。月光写真に鎬を削る写真集団『写団・影』とは?五年前のレイプ事件に注目し、カメラのデータに残された犯行時刻に疑問を持った赤かぶ検事のもとに届いた“紫陽花丼”は、犯人からの挑戦状か。
オフコース脱退後の83年からソロ活動をスタートさせた鈴木康博の2007年6月発表のオリジナル・アルバム。60歳を目前に控えた等身大の姿が反映された歌詞には、団塊の世代への温かいメッセージが盛り込まれている。
日本伝統文化振興財団の邦楽技能者オーディションに合格した田村彌笑の小唄集。お座敷での芸だけにつぶやくようにうたわれ、すっきりとした粋さが求められる江戸小唄の妙味を継承する彌笑には、若々しさが感じられていい。今日芸としての成長を望みたい。
『ロバートホール』から引き継ぎ、2004年より放送されたフジテレビ系の深夜枠バラエティ。くりぃむしちゅーや中川家、おぎやはぎ、森三中、アンタッチャブルらが、爆笑ネタを披露する。
和田は78年生まれ、シカゴ音楽院で学んだ才媛。よく書き込まれピアノが豊かに鳴るオリジナル曲をはじめ、2、3、4、6、7、9、12曲目はクラシック作品などを引用しつつ華麗な技巧でまったく別の曲に換骨奪胎、なかなかの力技に感服。随所に聴こえるジャズ風味も新鮮だ。
土佐弁で“一所懸命”を意味するいちむじん。その言葉をグループ名とした2本のアコースティック・ギターのみのデュオによる3作目だ。美しいタッチや秀逸なアンサンブル、卓越した表現力などを駆使し、ギターという楽器ならではの魅力を最大限に表現する。
NHK『熱唱オンエアバトル』で審査員特別賞を受賞した4人組、AJISAIのファースト・ミニ・アルバム。英語を使わず、日本語だけで綴られた等身大の歌詞に表われた実直さと、生真面目なヴォーカル、骨のあるサウンドがバランスよくまとめられている。
平成7年1月17日早朝、大きな揺れが収まったあと、パジャマのまま暗闇の中を手さぐりで外に出た。肌を刺すような寒さが襲ってきた…。あれから14年、やっと話せるようになった大震災と避難所生活の体験記。
不安定な“奇し也”の力を持つ、ただの少女だった香久耶。ここ高天原は、彼女の運命が動き出した国だったーが、そんな感傷にひたる間もなく、高天原と邪馬の和親の席で事件が起こる。邪馬王・草凪の背に、宿敵である土雲の刺青が彫られていることが明らかになったのだ!草凪は捕縛され、香久耶は彼の無実を晴らすため、高天原の帝・天翔に(なりゆきで)真犯人を連れてくることを約束するけれど!?大人気シリーズ第6弾。
四季を彩る華麗な木々と優しい姿の野草・草花が織り成す古くて新しい盆栽の世界。
青森・十和田から沖縄・南西諸島のアジサイまで250点あまりのカラー写真で紹介。育て方、楽しみ方Q&Aも掲載。
芸能生活25年、おニャン子クラブの会員番号17番当時からの演歌嗜好を追求し続ける城之内早苗が、所属レコード会社を移籍して新たにスタートを切った。有線チャートでもトップを獲得、演歌永遠のテーマである女の哀愁が込められた楽曲を、彼女ならではの情感とともに歌い上げていて見事だ。