歌人の目に映えた自然と人情を温かく見つめた好随筆集。抑えた文章の底に深い喜びと悲しみが横たわっている。
名曲から最新曲まで心に残る歌全154曲を収録。
二十代なかばのOL「私」は、年は離れていないのにどこか無邪気で大人になりきれていない恋人・祐一と、愛猫ヤマトに囲まれ、日々を暮らしている。しかし「私」の心には、津久井さんという年上の男性上司の存在が深く刻み込まれており、祐一と堅実な恋愛を続けながらもなかなか振り切れずにいたー。揺れ動く「私」の行き着くさきにあるものは…。現代女性の心の動きを、繊細で率直なタッチで描いた、女流小説家蓮木はるかの恋愛小説。
わたしたちの健康と直結している「食文化」。いまや一年を通して、野菜や肉やあらゆるものが手に入り、食材から季節を感じることも少なくなってきたが、そもそもは新鮮な「旬」の食材を「旬」の時期に食すことによって、健康な身体は作り上げられるのだ。長年、生産・流通の両面から農業に携わってきた君島次男が、季節を彩る「旬の野菜」たちが持つ歴史や由来、そのパワーを楽しく教えてくれる、究極の“食通”エッセイ登場!これでアナタも「野菜のソムリエ」顔負けの、野菜博士間違いナシ。
文化の薫り高い街「倉敷」への想いと愛する人々への挽歌、全234首を収録した待望の第二歌集。
アジサイの花が盛りの六月、奇しくも自分の誕生の月に、三十三歳の若さで逝った娘に捧げる慟哭の記。
突然長男をなくし波乱万丈な人生を歩んだ70才代女性の記録。