清冽な抒情。美しくも、はかない人びと。沢野ひとしの新境地をひらく待望のエッセイ集。
抜群のアイデアと行動力で『観光宮崎』の黄金期を演出した著者のさわやかエッセイ集。宮崎再生へのヒント満載。
小さな頃からお世話になっている石見家の、ひとり息子の、貴志さん…、24歳から、あたし、雨宮結花は、プロポーズされてる。なのに、あたしの心は、街で出会ったばかりの男のコ、18歳の藤丸クンに、強く強く、引かれはじめても、いる。恋って、愛するって、幸せって、なに?16歳、高2の結花が、生まれてはじめて真剣に考えて、悩んで、迷って。ようやく見つけた、ほんとうに好きな人は…?!
メールで再会した二人。明月院から続く分かれ道を歩いてきた二人は、それぞれの未来に希望を抱きながらひたすらに過去を追い求めていく-。
実らぬ恋、密やかに咲きて…好きになってはいけない人、高鳴る胸をそっとおさえて、儚くも熱き恋の詩集。
「馬酔木」主宰の処女随筆集。
前著『紫陽花雑記』の続編となる随想集。「馬醉木」の主宰として、また医師としての日常をあたたかな眼差しと爽やかな筆致でつづる好エッセイ。
紫陽花の季節、鎌倉を訪れた神尾一馬は旧知の美樹と久しぶりに会う。美樹は一馬がかつて淡い恋心を抱いた相手だ。ところがとんでもないことに、その日美樹の娘由樹が何者かに誘拐されてしまう。否応なく事件に巻き込まれた一馬だが、事件は意外な展開を…。好評“坊っちゃん探偵”シリーズ第2弾。
千々岩家の家族関係は崩壊寸前だった。女性出入りの激しい父・夕起夫と、黙ってそれに耐える母・葉子。薬科大学に通う姉・加奈は、妻子ある男と愛人関係にあった。高校二年生の次女・美佐だけが、恋人・多久也との交際も順調で唯一まともな存在だった。しかし、近所で起こった殺人事件をきっかけに、かろうじてバランスのとれていた一家を“悪魔”がかき回し始める…。暗い宿命を描いた長篇傑作推理。
あたし、雨宮結花には、両親がいない。パパとママの死後、あたしを引きとって育ててくださったのは、ふたりの親友だった石見家の、おじさまとおばさまで。あたしは、やさしい他人たちの中で、けっこう幸せに成長して、ことし、高2になった。そんな、ある日。大好きな“おにいちゃま”役である石見貴志さんから、プロポーズされたのだけれど…。あたし、まだ16歳なのに。人生、決めちゃって、いいのかしら…。
中原街道ぞいの旗の台にある千々岩薬局は旗の台や荏原町の駅前商店街でも評判になるくらい大勢の客を迎えて繁盛していたが、一家5人は家族と言えない状態であった。父・夕起夫は女性関係がルーズで、母の葉子はそんな夫に黙ってたえていた。両親に反発する姉・加奈は薬科大学に入学すると、妻子ある男と自室で半同棲のような生活を始めた。高校生の美佐と祖母だけが、まともな生活を送っていたのだが、隣の独身マンションで別居中の人妻が殺され一家の残っていたたがはずれた。父が犯人だと主張する加奈は家を出、葉子が自殺を図った。そして美佐の唯一の拠り所である恋人の多久也との間にも、千々岩家の暗い影がさし始めた。
本書は、ハイドランジアを初めて育てる方のために、1年間の管理や作業を写真・図版を多用しながら、やさしく解説した本です。