ホッブズは、かの『リヴァイアサン』の中で、自然状態における生のありようは「孤独で、貧しく、意地悪く、暴力的で、短い」と述べた。それは19世紀に至るまで、人類の大多数にとって生活実態を忠実に表現した言葉であった。しかし、それから2世紀あまりを経た現在、ホッブズが指摘したような人類のありようは、少なくとも物質的には西洋世界から消えて無くなった。なぜ、我々は豊かな生活を享受できるようになったのだろうか。そしてなぜ、豊かさの誕生は1800年代以降に限られているのだろうか。本書は、近現代の持続的な経済成長の陰に潜む条件を膨大な資料と法律、歴史、哲学、天体力学、神学、政策科学、社会学、経済学の観点から探っていく。また21世紀の新興国が発展するために、どのような要素が必要とされるのかを明かしていく。19世紀初頭に始まる西洋諸国の勃興から、戦前・戦後における日本の驚異的な成長、そしてイスラム諸国の停滞の原因に至るまで、壮大なスケールで描き出す文明史。
株価を軸に日本のM&Aを徹底検証。米国での検証結果と対比させながら、日本のM&Aと株式市場の課題に迫る。
病気はどこにでも存在する。どんな生き物でも病気になるし、それから逃れられる生き物はいない。一方人間は病気をもたらすウイルスや細菌を撲滅しようと努めてきた。しかしちょっと待ってほしい。病気は重力と同じように、うまく共存できるようになる「力」だとしたらどうだろうか。本書では、進化生物学の視点から、ダーウィン医学の紹介に始まり、感染症と薬剤耐性、メスがオスを選ぶ条件、衝撃的な宿主の操作まで、機知に富んだ語り口で新たな寄生体像を議論する。
情報通信・自動車産業研究の権威であるクスマノ教授とともに分析。「自動車」と「エレクトロニクス」の二大産業に焦点を絞って国際競争力を検証し、日本の進むべき選択肢を示す。
本書は、アンデルセンを中心に発刊された『リフレクティング・チーム』を本邦のために、著者自ら『リフレクティング・プロセス』として編集し直したもので、本書のために書き下ろした思惟的論文も収載する。「リフレクティング・チーム」とは、セラピストと観察者、そしてクライエントが互いに意見を反響させ、異なった循環を生み出すことで解決を図る技法である。しかし、そこから発生した「リフレクト」という概念は単なる技法論にとどまらず、会話や解釈、言語そのものにまで連関しているもので、ナラティブセラピーをはじめとするポストモダン・セラピーに深い影響を与えている。読者は読了後、自身のパラダイムが転換していることに気づかされるだろう。21世紀を生き抜くすべての心理療法家のために。
経験豊富なMac OS X開発者から高い支持を受けているベストセラーのCocoa入門書を最新のMacプログラミングテクノロジーに合わせて改訂。
宇宙の根本的な構造について、物理学の大きなパラダイムシフトが起きようとしている。宇宙についての私たちの理解は、がらりと変わるかもしれない。LHCをはじめとする世紀の実験の成果とともに、最先端の現代物理学が、宇宙の扉を開く大冒険へと読者を誘う。いま、宇宙の起源と運命の謎が、劇的に解明され始めた。
なぜ、大停滞から抜け出せないのか。世界の経済学者たちは何を議論してきたのか。本格派論客の知的格闘を集大成。渾身の書き下ろし。
インディアン殱滅から始まり、ついに「対テロ」戦争という帝国主義の最後の戦争の「大義」に行き着いた、戦争国家アメリカの真実!
臨場感のあるセミナー形式の解説で事業の「終活」をめぐる法務・税務がスッキリわかる!
私たちが生きるこの現代社会で、いま何が終わり、何が始まっているのだろうか。人間にとっての「共同性」と「戦争」の意味、9・11(同時多発テロ)、3・11(東日本大震災と原発事故)をはじめとした危機的転換もふまえ、諸論考と討議を通して考える。各分野の第一人者が集結し、グローバルな現代社会の現在とそのゆくえに関心のあるすべての読者に向けて問題提起する。
オープン・ダイアローグを実践するための必読文献!クライエント←→セラピストとそれを観察する専門家チームがお互いに対話を繰り返すユニークな面接法。
開業を軌道に乗せるメソッドと実践ノウハウ!!実際の成功事例・失敗事例に基づく、読みやすいストーリー仕立ての傑作・開業マニュアル!!-これだけは絶対にしっておきたい話!