金髪先生、ドリアン助川率いる叫ぶ詩人の会のベスト。ドリアン助川の愚直なまでにストレートなメッセージは時々ツラいものもあるが、同時に「なんだかなぁ」と言い切ってしまえない何かも感じる。あとはロック系の音楽としての面白おかしさが課題かと。
レイモンド・ルフェーヴルの息子ジャンの編曲と指揮による、パリ録音第2作目。きれいな声でうたわれる歌は、どれも美しいが、その美しさに流れてしまうきらいもある。それは多分に訳詞の問題もあるが、もっと曲によってはドラマがほしい。
ジャズ・スタンダード・シリーズの第3弾。今回のテーマは“夜”。バックはイギリスのジャズメン。有名だが意外に録音されていない曲なども交えて、じっくりと切々と歌っているが、からっとしているのがかえって聴き飽きない。やや日本人向き選曲か。
60年代の後半“日本のジョーン・バエズ”と呼ばれたキャンパス・フォークのミューズ。30年ぶりのその新録は、かつての愛唱曲に加え、今日的な世相や心情に踏み込んだ作品までのバリエーションに富んだ、自然に聴き手の胸の奥に忍び込んでくるような歌声だ。