相棒のホリーとともに探偵社を営むホッジズのもとに現役時代にコンビを組んでいたハントリー刑事から現場にきてほしいと連絡が入った。事件は無理心中。6年前に起きた暴走車による大量殺傷事件で重篤な後遺症を負った娘を、母親が殺害後に自殺したものとみられた。だがホッジズとホリーは現場に違和感を感じ、少し前にも6年前の事件の生存者が心中していたことを突き止める。これは単なる偶然なのか?一方、6年前の事件の犯人、ブレイディは脳神経科クリニックに入院していた。大規模な爆破事件を起こそうとして直前で阻止されたブレイディは、その際に脳に重傷を負い、後遺症で意思疎通も困難な状態にあった。だが、その周囲で怪事が頻々と発生する。看護師、師長、主治医…彼らに何が起きているのか?エドガー賞受賞の傑作『ミスター・メルセデス』でホッジズと死闘を演じた“メルセデス・キラー”が静かに動き出す。恐怖の帝王がミステリーに挑んだ三部作完結編、得体の知れぬ悪意が不気味な胎動をはじめる前半戦がここに開始される!
「おれは金はもってないけれど、金はつくるよ」著者・藤沢武夫はこう言って本田宗一郎とコンビを組んだ。単に一企業の儲けを考えるのではなく、社会的責任を全うするという愚直な道を選び、なおかつ本田技研を二人三脚で世界的企業に育て上げた名経営者が、初めて明かす、自らの半生と経営理念。
2世紀後半、五賢帝時代の最後を飾る皇帝マルクス・アウレリウスが即位した。弟ルキウスを共同皇帝に指名した彼に課されたのは、先帝たちが築き上げた平和と安定を維持することであった。だがその治世は、飢饉や疫病、蛮族の侵入など度重なる危機に見舞われる。哲学者としても知られ賢帝中の賢帝と呼ばれた彼の時代に、なぜローマの衰亡は始まったのか。従来の史観に挑む鮮烈な「衰亡史」のプロローグ。
世界が終わろうとしています。
ぼくらの“ともだち”によってーーー。
[全3部作]の第1章、降臨。
累計発行部数2000万部超!
浦沢直樹による世紀のベストセラーコミック全世界待望実写映画化!
「YAWARA!」「MONSTER」の浦沢直樹が1999年から2007年まで約8年をかけて描いた「20世紀少年」。累計発行部数2000万部を超える国民的コミック。その人気は日本に留まることなく世界12カ国(オランダ、ベルギー、ドイツ、スペイン、フランス、イタリア、インドネシア、香港、台湾、韓国、シンガポール、タイ)で翻訳出版され、中でもフランスでは権威ある漫画賞であるアングレーム国際漫画祭・最優秀長編賞を受賞している。
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宇宙の終わりがきたとき、私たち人間はどこにいて、何を見ているのだろう。時間論、量子論、最新の宇宙論をもとに、宇宙終焉のシナリオと人間の可能性を描く。
「ダムはゼニやな。まっことつまらんで」川のほとりに住むおばあさんはそうつぶやいた。田んぼ、畑、小学校、長年住んだ家…。あたりまえの山里の風景を水の底に沈めるダム。日本各地のダム建設計画地を訪ね、そこに生きる人たちの暮らしを文章と写真でまとめたノンフィクション。
徳川家康が江戸に幕府を開いたことで江戸時代がはじまります。本巻は、その江戸幕府のはじまりから崩壊までをあつかいます。1600年の関ヶ原の戦いに勝利した家康は、やがて、大坂の陣で豊臣家を滅ぼし、「武家諸法度」を制定するなどして諸大名を統制し、基盤をゆるぎないものとしました。幕府は、近隣諸国とも友好関係を保ち、海外貿易を独占するなどして、他国へ侵略することも、他国から侵略されることもない「徳川の平和」とよばれる時代を出現させました。ところが、政権が長く続けば、やはり、人びとの不満が生まれてきます。寛政の改革・享保の改革・天保の改革などが取りくまれますが、やがて社会矛盾と外圧によって、倒幕の動きが出てきます。「世界史にもまれな」といわれる長期的な泰平の時代が、幕末、薩摩藩、長州藩、さらには朝廷の公家たちの連合によって倒されていくまでをドラマチックに描いています。
医療のトップジャーナリストが、世界の最先端科学者たちを取材。生命ー意識ー宇宙をつなぐ新たなパラダイムを示す。キーワードは、「ゼロ・ポイント・フィールドZPF」。宇宙の力の源となる量子エネルギー場(量子真空)だ。このZPFを軸として、私たちの身体、脳、細胞、DNA、コミュニケーションにかかわる驚くべき最新科学の成果が明かされる。「3000年紀を予見する書」と称賛された、人類の未来への道標。
〓御霊剣(ふつのみたまのつるぎ)を手に入れることに成功したのも束の間、弓生と聖は天狗によって囚われてしまう。四天鬼を使って二人を救出しようと試みる成樹。だが天津甕星の出現は、刻々とせまっていた…。それぞれの決意を胸に、戦いの場に臨む『本家』の次期当主たち。星神を封じるべく、果たして二人の鬼たちは、神剣を鹿島へ運ぶことができるのか。そして、神と人間との壮絶な戦いの結末は…!?-十一年に及ぶロングシリーズ、ついに感動のフィナーレ。
ガースナー改革以後のパルミサーノ改革について、IBMで現在進行形に取り組まれている変革を内側から紹介。
壮大なる完結を迎えた「でたまか」シリーズ。でも、あのキャラはどうなった!?あの人の過去はもう読めないの!?-そんな声に応えお送りする、今度こそ最後のアンコール本。戦争の狭間に花開くカルテットたちの恋、巨大なテディベアを伴った男の子の物語、マイドとアリクレストのお料理対決(!?)など、でたまか節炸裂の5作品と、巻末にはシリーズ全キャラクターと艦艇・惑星名を著者みずから解説した「でたまか大事典」を収録。
川とは、人にとってどのような存在なのか。近代治水技術の発展と限界を歴史的・具体的に検証し、自然との共生をめざす治水のあり方、「溢れても安全な治水」とは何かを追究した画期的著作。脱ダム問題なども含め、近年の研究を踏まえた新論考「川の本質を考える」を増補した新版。
弟ルキウスの死後、単独の皇帝として広大や帝国を維持すべく奮闘するマルクス・アウレリウス。その後半生は蛮族との戦いに費やされ、ついにはドナウ河の戦線で命を落とすという運命を辿る。さらにマルクスは、他の賢帝たちの例に従わず、後継者に実子コモドゥスを指名していた。そしてこれが、コモドゥス即位後の混乱を生む土壌となるー「パクス・ロマーナ」はもはや過去のものとなってしまうのか。
光量子論、ブラウン運動、特殊相対論、一般相対論…。20世紀の初頭にアインシュタインはなぜ、かくも革命的な理論を次々と構築できたのか。そして後年、量子力学を執拗に批判し、統一場の理論を夢見つづけたのはなぜか。光と重力と四次元の世界を解き明かし、物理学の世界を一変させた天才の頭脳。その発想法と思考術の秘密に迫る。
「宇宙はどうやって始まった?」「宇宙は何でできている?」その究極の謎を解くカギは、小さな素粒子が握つている。
愚直なまでの「革新」によってコンビニという業態を築き上げたセブンーイレブンはどこまで強いのか。創業時のエピソードやFCの指導現場、セブン銀行の独自戦略まで、ベテラン流通記者による渾身の書き下ろし。文庫化に際しPB商品開発の最前線、ATMの進化や省エネ事情などを加筆。
その1万円、また銀行に入れておきますか?どう使うかで10年後、20年後に圧倒的な差がつく!今すぐスタートすべきはお金と自分の「長期投資」ですー。「複利」の力で大きなレバレッジをかける方法。
山間の小さな町で、病床の父と、夜こっそり家を留守にする母と暮らす“ぼく”は、ある日、古道具屋の鳥籠のトビに心を奪われる。季節の移ろいのなか、静謐かつ繊細な筆致で描かれる、生と死をめぐる美しい寓話。