人は、なぜそれを買うのか。安いから、質がいいから。そんなまっとうな理由だけで、人は行動しない。そこには、より人間的で、深い原理が横たわっている。この本には、その原理が描かれている。漫画という娯楽の形を借りながら。
宇宙には果てはあるのだろうか。逆に、物質を細分化していくと、そこにはどのような世界が広がっているのだろうか。こうした大きな問題、微細な問題について、未だ科学は回答を出せずにいます。本書は相対性理論を手がかりに、人間、あるいは「私」と科学との関わりについて考えた、物理学の入門書であり、人間学の入門書です。
TVドラマ「金曜日の妻たちへIII」のテーマソングとして大ヒットした「恋におちて」をフィーチャーした小林明子のファースト・アルバム。知性とエレガンス溢れるアダルトなアーティストとして注目を浴びた。
“あなた”の家に潜み静かな生活を揺さぶる“私”、謎の生き物に出会う姉妹、エイリアンに協力を求められるバツイチの女、空飛ぶスーパーおばあちゃんー浮遊感漂う繊細な文章と奇天烈な発想がもたらす衝撃力あふれる19の物語。唯一無二の奇想作家エムシュウィラー、本邦初の作品集。
こうなったらいいな、という期待に満ちた人生を送るしあわせな読者諸兄よ。もしかすると、全13巻で完結するこの物語にも、そろそろ味方がたくさんあらわれて、3人きりだった孤児たちを助けてくれるんじゃないか…との期待をお持ちかもしれない。ああ、何とあまい希望であろう。残念ながら、そうはいかない。ホテル大団円で孤児たちを待ち受けるのは、裏切り、身代わり、裏返し、いやな思い出に、知りたくなかった過去の真実…。そして申し添えよう。まさかこんなことになろうとは!じつにとんでもない展開なのだ。いったいだれが味方で、だれが敵?よい人はよい人で、悪い人は悪い人なのか?完結に向かってまっしぐら、好評シリーズ第12巻。
日本語・敬語・ビジネスマナー・交渉・クレーム対応…あなたの仕事と評価を劇的に変える「すぐ書く技術」が身につく。
数々のヒット番組を手掛けた名プロデューサーが振り返る、波乱万丈のフジテレビ人生。
紀元九九七年、中世ヨーロッパ。吟遊詩人マティウスは、ふうがわりな少年修道士ミシェルと出会う。“この世のおわり”が近いと信じるミシェルは世界を救うため、三つの胸飾りをさがしているという。マティウスは半信半疑ながらも、ともに旅立つことになる。『漂泊の王の伝説』のスペイン人気作家が二十歳で書き上げた、圧巻のデビュー作。バルコ・デ・バポール児童文学賞受賞。小学校高学年から。
〈私〉の意識の核に思考回路を組み込んだ老博士と再会した〈私〉は、回路の秘密を聞いて愕然とする。私の知らない内に世界は始まり、知らない内に終わろうとしているのだ。残された時間はわずか。〈私〉の行く先は永遠の生か、それとも死か?そして又、〔世界の終り〕の街から〈僕〉は脱出できるのか?同時進行する二つの物語を結ぶ、意外な結末。村上春樹のメッセージが、君に届くか?
おれたちは帰れないのだ。このままでは、どこへも。不祥事からの復活を目指す名門野球部で、絶対的エースとしてマウンドに立つ川守総。頂点を狙う彼を嘲笑うかのように、グラウンドに次々と遺棄される切り裂かれた動物たち。“ジャック”と名付けられた犯人は、チームの中にいる。発覚すれば再処分は免れない。総は、正義の密告者“セブン”の影に怯えながらも、ジャックの正体を探り始める。だが、復活を賭けた最後の夏はすぐそこまで迫っていたー。
労働者の街で診療所を営む坂下は、ボランティア紛いの診察で常にギリギリの生活だ。そこへ新たな珍客・斑目の師匠の久住医師がやってきた。隙あらばセクハラをしかけてくる恋人の斑目に加え、それに輪をかけて下ネタ遊びや酒好きの久住に手を焼かされる坂下。しかしそんなある日、いつもの見回りをしていた坂下は街に起きている異変に気づく。その背景に絡む一人の男により、斑目が医師を辞めるきっかけとなった出来事が明らかに。斑目の癒えることのない傷、それを知った坂下はー。シリーズ第五弾。
世界が破滅に向かうそのさなかの、物語ー。身分の低い分家出身で、侮蔑の対象であったはずの一瀬グレン。だが、柊家の、さらには『帝ノ鬼』の次期当主候補でもある柊暮人に強制的に部下にさせられた結果、周囲の扱いが大きく変わったことに戸惑っていた。そんな中、グレンと深夜は、上野公園で対峙したキメラーヨハネの四騎士についての情報を得るべく、“百夜教”との接触を決断する。極秘であったはずの会談の場に現れたのはー!さらに翌日、暮人に呼び出されたグレンが見たものは、幼い少女のー!?鏡貴也×山本ヤマトの最強タッグが描く大人気学園呪術ファンタジー、世界の終わりが加速する、運命の第3巻!
世界が滅亡する直前まで、抗い続けた、物語ー。「真昼を殺せなければ、お前の父親を殺す」柊家に父・一瀬栄を人質に取られ、真昼を探していたグレンだがあと一歩のところで吸血鬼たちに真昼をさらわれ取り逃してしまう。そして時間は無情にも過ぎていき、一瀬栄は…!自らの力不足を改めて痛烈に感じながらも、前に進みはじめたグレン。一方吸血鬼にとらわれた真昼は、吸血鬼の女王クルル・ツェペシに交渉を持ちかけー。鏡貴也×山本ヤマトの最強コンビで贈る大人気学園呪術ファンタジー、遂に世界が滅亡に瀕する第6巻!
1945年、投下に反対した70名の科学者たち。彼らは他でもない、開発の当事者たちだったー。
失政を重ねたコモドゥスは暗殺され、ローマは帝位を巡って5人の武将が争う内乱に突入した。いずれもマルクス・アウレリウスの時代に取り立てられた彼らのうち、勝ち残ったのは北アフリカ出身のセプティミウス・セヴェルス。帝位に登った彼は、軍を優遇することで安全保障体制の建て直しを図る。だがそれは、社会と軍との乖離を促すものでもあった。衰亡の歯車は少しずつその回転を早めていく。
NHKの連続テレビ小説でドラマ化され、日本中に感動の輪が広がった水木しげる夫人の自伝的エッセイ。底なしに貧乏だった新婚時代、「ゲゲゲの鬼太郎」のヒットで多忙を極める夫を支えた喜びと苦悩の日々…自らを「平凡な人間」と語る著者の目に映った異能の天才の真実と、自身の人生への思いを率直に綴る。ドラマでは描かれなかった秘話も交えた感動の一冊。