電子工学・電子産業という言葉を日本で初めて使ったTVアンテナ発明者。湯川秀樹、江崎玲於奈、西沢潤一らを表舞台に登場させた名伯楽。説得力、交渉力に富んだ名組織者。八木秀次の波瀾の生涯を軸に草創期日本エレクトロニクスの歩みを辿る書き下ろし力作。
病めるドイツ、悩めるドイツ…。再出発をしたドイツが、かつて光輝いたドイツに戻る日はいつなのか?栄光の時代を知る著者が親愛なるドイツにエールを送るフォトエッセイ。
話のポイントを明確に、印象強く、そして情熱的にー。これぞプレゼンの極意。相手を説いて、あなたの考えに同意させ、決断させ、実行させるのに役立つ本。
クリントンに希望を託すアメリカに明日はあるのか?ハルバースタムが徹底分析。
「情事」で作家デビューして15年。それは「夏が、終ろうとしていた」という書きだしではじまった。「終り」のときに絢爛の余韻を残し、そこに吹く風が創作を促してきた。夜の終り。祭りの終り。舞台の後。恋の終り。寂寥感漂うなかに、小説の舞台と誕生のドラマを綴る、デカダンなエッセイ集。
現在、クラシック音楽のイメージを塗りかえつつある古楽器演奏の潮流を拓いた、演奏実践と音楽史研究の新しいパラダイム。
裸足にならなくなった日本人、歩かなくなった日本人に人類絶滅の兆しを見る。足の研究の第一人者が、日本人の病理を大胆に説き明かした警告の書。
従来の景気循環型と異なるバブル崩壊後の大不況と世界的な資本主義システムの転換のなかで、“輝やける”日本型経営は変貌をしいられている。三人の編者による徹底討論を軸に、日本企業の危機の諸相を多角的に検証する。
八代将軍吉宗との存亡を賭した闘い。“四民共楽”“自由”を理想とし、商品経済を受け入れ、名古屋を繁栄に導いた男、宗春。-彼は天下を望んだのか。御三家筆頭、尾張藩主・徳川宗春の波瀾に満ちた生涯を追う快作。
悲命の皇子・ヤマトタケルの謎に迫る。その不思議な系譜の語るもの。各地に残るヤマトタケル伝承に秘められたものは。最新の成果から、古代の英雄の原像をさぐる。
時代は新しいパラダイムを必要としている。著者らは、真鶴町という小さな1万人のコミュニティを舞台にパラダイムの転換を具体的に示した。本著は、その実践に基づいて法律、都市計画、建築という専門領域を越えて、「美しい町」をつくる方法を書き上げた力作。法律、都市計画、建築を統合するまちづくりの試み。都市計画学会賞/まちづくり学会賞受賞。
大ベストセラー『大往生』の“その後”を、著者の私的な日常と並行しながら綴る。さまざまな出会いや心に残った言葉を手がかりに、人の生き方・死に方を明るく考える。
バリバリの商社マン・加納光は、ロシアの油田プロジェクト失敗を機に調査室勤務を命じられた。一方、就職浪人中の次女・真弓は、苦しまぎれに司法試験へのチャレンジを宣言。夏の終わり、不遇な二人の前に届けられた三つの殺人と二つの遺書。窓際族・加納父娘が、ちょっとカッコイイ社会部記者・金田一の助けを借りて、連続殺人の謎に鋭く迫る。
1989年(平成元年)4月、病室の一角のわずか一ベッドから始まったホスピスの試み。それはやがて、専用の病室を有し、そして独立した病棟を構えるまでになった。病む人自身が、その人らしい、最後の輝かしい「生」を送ることができるように、と力を尽くすスタッフ、ボランティア。支援する数限りない人々の善意。その軌跡を、本書は、機関誌『聖ヨハネ・ホスピス通信』の中にたどる。