霞ヶ関封建制、会社主義、福祉国家…日本は実は「社会主義」の国だった。市場の力を前にして、国家の終わりと運命を共にしたくなければ、個人が自力で資本主義の中を泳ぐ方法を見つけるしかない。世の常識に挑発をかけ、日本の新たな「始まり」を説く痛快評論。
前近代の厳然たる身分社会において、敬語は上下を円滑につなぐ交流の手段だった。敬語の起源と役割を問い直す。
1991年11月24日、没。クイーンのヴォーカリストとして富と栄光を掴んだ男の華やかながらも孤独な人生を綴った衝撃の書。アーティストとしての幸福な人生に、ひとりの人間としての影が、生涯がつきまとう…。壮絶な死期をみせたフレディー、その真相がすべて明かされる。
英国の全寮制パブリックスクール、セント・ラファエロの工事現場で人骨が発見された。その後起こる、火にまつわる奇怪な事件。ユウリもまた、「火を使わないで、障害物を燃やして」という、悪戯妖精ロビンの頼みに、火の精霊を呼び出しロビンを傷つけてしまう。火の精霊と交わした誓約に縛られた地ー。霊感少年ユウリが、不可思議な謎を解き、怨念を解き放つ…!?大好評「英国妖異譚」シリーズ第4弾。
「自分で自分の時間を減らしているのに、気がついていないだけではありませんか?」-“忙しさのスパイラル”から抜け出すための実践法を、5つのステップに分けて解説。
年間三〇万組の夫婦が別れる日本の離婚事情。両親や仲人が仲裁に入ったかつての人情味溢れる風景は姿を消し、すみやかな別離を促すルール=法律が無表情な顔で跋扈する。「内助の功」を金銭化した財産分与に、子どもの幸せを盾にした養育費。離婚紛争からは、欲望を「権利」という名で語る女性のしたたかさと、憤懣やるかたない男の悲哀が滲み出る。法律でしか解決できない夫婦喧嘩に豊かさはあるのか。人間の機微を失いかけている現代・男女関係の実態を、弁護士の視点で描く。
堂島コウとアトリ、そして部長こと三束元生と前部長こと縹美樹の四人は、組織に拉致された友人を奪還するため、行動を開始する。とはいっても、相手は組織、こちら側にも相応の準備が必要なわけで…!一方、堂島コウを狙うランドール・コーンウォークは、コウと三束元生とを取り違えたまま、なんとなく気になる“あの娘”も助けたい、と思っちゃったりしており…!飛び交う大量の銃弾の向こうに答えはあるのか!?混乱を深めたまま、超人気シリーズ第9弾、登場。
いまや国際的巨大企業のパワーは、中小国家を凌ぐほどに強大化している。世界は資本主義とグローバル化を謳歌し、それなりの発展を遂げたように見えるが、私たちの投票よりも「企業の論理」が影響力を発揮する現代、私たちの生活は本当に豊かになったのか?英国気鋭の政治経済学者が、資本主義とグローバリゼーションの行き過ぎが引き起こす民主主義の衰退に警鐘を鳴らすと同時に、政治・企業・市民の新たな関わり方を提唱した、欧米で話題の衝撃作。
日本経済はデフレの深みにはまりこみ、活力を失いつつあるかに見える。スイスの国際経営開発研究所(IMD)によると、一九九三年に世界第一位だった日本の国際競争力は、二〇〇二年には三十位にまで沈んだ。重くのしかかる不良債権と、七百兆円の巨額になんなんとする国の借金、増える倒産と失業ー。八方ふさがりの日本経済の中で、再生の「起爆剤」として期待がかかっているのが、特許やブランド、ノウハウなどの知的財産の活用だ。日本がこれまで蓄積してきた、こうした目に見えない資産を上手に使い、新たな技術開発などで世界をリードすることができれば、日本経済の再活性化に結びつくはずだ。
ダイエー再建問題で産業再生機構活用を巡るダイエー、主力取引銀行の綱引きは金融・産業史上でも異例の攻防となった。再生機構活用を強く迫るメーンバンクに対し、借り手のダイエーは拒否し続けた。特に10月13日の再生機構への支援要請までの一週間は「法的整理」ぎりぎりまで双方譲らない「チキンレース」の様相を呈していた。その間、ダイエー、主力取引銀行、産業再生機構、金融庁、経済産業省などの関係者は何を考え、どう動いたのか。ダイエー危機の実態に迫る迫真のドキュメント。
これから歴史はどう進展するのか。特に本書の結末に示された「指導原理」は、欧米とは異質な歴史背景をもつ日本人にはきわめて重要だ。
ベストセラー『SEの持つべき思想』の著者が、多くの失敗事例を元に、SEと発注者が持つべき「心得」を説く。
PS2用ソフト『アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女』のサウンドトラック。ゲーム中で奏でられるBGMを約80曲、2枚組にて完全網羅。エスノ・ヴォーカリスト、志方あきこのオープニング・テーマ「謳う丘」も収録。
韓国の人気テレビ・ドラマの主題歌を集めたコンピレーション盤。『天国の階段』『オールイン』『パリの恋人』『美しき日々』『冬のソナタ』などなど、日本でもお馴染みの番組挿入曲が並んでおり、聴けばすぐに思い出の場面が浮かぶはず。カラオケの練習用にも最適。
デビュー20周年の記念アルバム。20年経ってもSIONはSION、絞り出すような声で、ぽつぽつと歌うその世界は変わらない。そのヴォーカル・スタイル自体が後ろ向きなものを感じさせるが実はそうでもなく、彼なりのポジティヴさが歌い込まれている。