時間とは何か?時間はどこから生まれたのか?宇宙の年齢は何歳か?ブラックホールは存在するのか?タイムトラベルの可能性は?時間が消滅したら宇宙も終わるのか?時間の観念と意識はどういう関係にあるのか?これらの謎に対し、博覧強記の宇宙物理学者ポール・デイヴィスが、宇宙論、哲学、物理学、人類学、心理学、生理学、認知科学、量子力学、カオス理論等の最新成果を総動員して解明を試みる。一般向けにわかりやすく書き下ろした、待望の時間論。
九七年六月、インド・カシミール地方で激烈な謎の熱病が発生した。不審を抱いた国際情報機関の朝倉研吾は独自調査を開始したが、同時に日本、中国、インドネシアなど、アジア各地でも怪事件が続発。やがて諸事件の背後に全世界を揺るがす恐怖の陰謀“福音プロジェクト2”が浮上したとき、ついに魔手が朝倉を襲った…。はたしてその恐るべき計画とは?そして首謀者は誰なのか?壮大無比の構想と卓抜の筆力で人類史上最大の謀略を描くグローバル・サスペンス!超大型新人の誕生。
廃車、古着、廃乾電池、古紙、建廃、残飯、ペットの死骸、そして核のゴミ。現代の消費社会が次々と生みだす膨大な量のゴミ。それらのモノたちが漂着する果てまでをたどり、消費活動の最末端から日本社会を逆照射する。ゴミ問題の最前線を知るための一冊であるとともに、世紀末ニッポンを裏側からえぐるもう一つの文明論でもある。
国か!?家か!?国を憂うがために官軍に加わり徳川幕府を倒し維新の動乱を最小限に食い止めた男の波瀾万丈の生涯を描く長篇歴史小説。
なんと中世のけったいなこと!流刑の絵師が筆の技で豪族をうちまかす「絵師合戦」、舞女との交情から仏像造りの技法を体得した運慶を描く「開眼」など名作の聞え高き四篇。強靭な文献分析、卓越の史眼、端正な筆致で斯界に新時代の到来を告げた作品群です。伝統の器に注がれた新しき美酒をおたのしみください。
本書の特徴は、20世紀の全体を時代順に区切るのではなく、テーマ別、すなわちときには絡み合う複数の系(セリー)によって構成することにある。これは一直線に進化する目的論の建築史ではなく、斜めに読む建築史であり、世紀の終わりにおいて、主に30代による若手の建築家と研究者が描いた『20世紀建築研究』である。
ひらめいたアイディアを、実験的な「デザイン」へまとめること。それが我々の作業である。ひらめきとデザインの往復運動。決まった手順はない。雑談のなかで、アイディアがひらめくことも多い。こんなプロセス自体が、アーキグラムなのだ。
テレクラ・ブルセラ・プリクラ・ポケベル。90年代の日本に何があったのか。社会学者・宮台真司の行動の源泉を知る一冊。
人生は楽しむためにありー。ド派手なファッションを身につけ、遊郭をも公認し、自由、平等、伊達を愛し続けた尾張七代藩主、徳川宗春の生涯を描く本格時代小説・長引く不況のなか、厳しい倹約を求めた享保の改革で知られる徳川吉宗。その名将軍に真っ向から挑み、庶民から大喝采を浴びた男の痛快かつ爽快な青春時代。
先例や、頭の固い老臣の言うことなどは無視する。尻込みした為政者になるのはつまらないー。名将軍・吉宗の最大のライバル・徳川宗春は、1730年、三十五歳にして思いも寄らぬ経緯から尾張藩主の座につき、様々な経済活性化政策を打ち出した。まずは生きる上に楽しみがあってこその人生、と民の欲望や自由を認め、各々の意識改革を目論んだ。
両親の離婚後、ママとお姉ちゃんといっしょに暮らしていたヘイヴンは、十五歳の夏休みを迎えてうんざりしていた。お姉ちゃんは小さくて可愛らしいのに、ヘイヴンは毎日背が伸びつづけ、たいていの男の人を見下ろすようになってしまった。おまけにこの夏はふたつの結婚式に出なくちゃいけない。パパがママより若い相手と再婚する式と、お姉ちゃんがまじめでつまらない相手と結婚する式だ。ママは隣に越してきた未亡人とばかり仲よくしているし、お姉ちゃんは式の準備でヒステリーをおこしてばかり。そんなとき、ひとりぼっちのヘイヴンの前に、お姉ちゃんのむかしの恋人サムナーがあらわれる。サムナーはヘイヴンにとって特別な存在だった…。だれもが経験する特別で、かけがえのない夏を繊細な筆致で描いた物語。10代〜。
冬の美しさには見た目の葉や花だけでなく、香りもあること、またクリスマスシーズンならではの手作りのクラフトやクリスマスカラーを楽しむインドアプランツの数々、最寒の2月に花を咲かせる小球根など、秋の終わりから春の訪れまでの、今まで眠っているかのように思われていた季節に隠れていたたくさんの美しさを、本書では紹介します。
名古屋の私立探偵事務所に勤める藤森涼子はある大学生の素行調査を彼の母親に依頼された。彼は一日置きにほぼ同時刻に同じ歩道橋の上で、しばらくぼんやりと時間を過ごしていた。調査を終了した十日後、涼子は新聞記事で、彼が歩道橋から飛び降り自殺したことを知る…(『翼なき者』)。その他表題作を含む全六編の連作集。
「トップをとってみせる」と高山の墓前で誓った咲也。生前、高山がN.Y.でのプロデュースを依頼していたハワード氏のもと、いよいよリュシフェルは全米トップを目指しニューヨークでの活動を開始!!愛音も咲也にふさわしい女性となるべく、ジェレミーという17歳の男性ボーカリストの付き人として仕事を始める。すべてがうまく運ぶかのように思えた矢先…。雪がリュシフェルを脱退!?ジェレミーのバンドメンバーとしてリュシフェルのライバルに!?そしてN.Y.生活を送るうち、愛音と咲也の間に大きな溝が生まれてしまい…。リュシフェル、全米トップまでの波瀾万丈の2年間が明らかに。
実践すれば、懸賞生活に明るい未来がやってくる。大物ゲットも、夢じゃない!?まだまだ可能性十分、私もやってるインターネット懸賞も詳しく紹介しています。
代理母、クローン、臓器移植から安楽死まで、生命をめぐる環境の変化を見すえる生命科学者が、生と死の倫理を問い、いのち本来のあり方を考える。
「-あああああもうっ!苛々する!」大好物の卵料理を前にして、パシフィカは激しく不機嫌だった。というのも、朝になったにも拘わらずシャノンが帰ってこなかったから。前代未聞の出来事に、パシフィカは心配を通り越して怒りまくっているのだ。たまたま出会った占い少女には「女のところにいる」と言われ、さらに動揺。しかし、占いは悪い結果ほどよく当たるもの。なんとシャノンはその頃、美少女の元に居たのであった。このままでは姉兄妹喧嘩の嵐が吹き荒れること必至!!果たしてシャノンは無事に旅を続けることができるのか!?大人気のハートフル・ファンタジー第八弾、ここに登場。
本書では、どういった理由によってインタフェース・デザインが成功、あるいは失敗するのかという重大な点を解明するために、人と機械の相互作用における認知的基礎を再吟味している。また、ユーザ・インタフェースにおける基本的な欠陥をいくつか解説し、そういった欠陥を克服するための解決策も述べている。
アメリカ現代文学を代表する詩人のライフワーク。エコロジー、仏教思想、能のドラマツルギーが創る「野性」への旅。