さまざまな生命を生みだした、奇跡の星“地球”。その誕生の神秘から生物の出現と進化、驚くべき未来の姿まで壮大な地球の歴史がすべてわかる。
棄児だったという過去にも負けず明るく生きる玲。そしてそれを支える海。信じ合い心を寄せ合う二人の前に、新たな試練が待ち受けていた。玲の父親が経営する店『ラ・ジュテ』の危機と、謎の老人のかたくなに閉ざされた心。十五歳の少年二人にとって、『お互いを思いやること』だけが、たった一つの武器なのだけれど…。真実の愛は、どんな壁も砕ける。
医療・年金・福祉政策の展開過程を跡づけ、社会保障の再編成の史的検討を加え、21世紀の社会保障のあり方を追究した。
生命の歴史についてはよく語られてきたが、死の歴史についてはこれまでほとんど語られてこなかった。生き残りをかけた生命の進化は、同時に死の機構をも進化させてきたのだー。なぜ老化がおこるのか、死は生命にとってどのような役割を果たすのか?死の本質に迫る。
消えゆく風土と人びとへの想い。情熱的な女性と知られざるフランスの田舎暮らしとの運命的な出会いと別れを、美しく細やかに描いた紀行=自伝文学の佳作。
夏の終わりのスコットランドー澄んだ空気と、深く碧い湖。ヒースの草原を渡り鳥が横切るころ、秋風が冬の足音をはこんでくる。広大なスコットランドを舞台に描かれる夏の日の恋のゆくえーせつなく胸にせまる愛の物語。
夏ー青い空、入道雲、照りつける太陽ー夏の始まりには、さまざまなドラマが生まれる。ドラマが幕を閉じる頃、夏は静かに終りをつげてゆく…夏とは、そんな季節である。夏が見ていた、スポーツ場面をさわやかに描く〈スポーツスケッチ〉。貴方も夏と一緒にこのドラマを御覧ください。
高校一年生の沢柳有貴は、母・智春と二人暮らし。二代目社長になった父・伸男とは別居している。智春はエアロビクス・コーチの水島を殺害したとの濡れ衣を着せられ、自殺を図り、命はとり止めたものの記憶喪失になり、有貴を娘だと理解できずにいる。智春を自殺にまで追いつめる噂を立てた奈良敏子は水島殺しり真犯人として服役中だったが、刑期明け直前、彼女の夫・竜男が何者かに殺された!名作『夜に迷って』で、もろくも崩れ去る家族に鋭く迫った著者が、再びペンをとり、崩壊後の家族の再生への道を追求したホーム・サスペンス・ドラマ。
大蔵省はパージされなければならないのか。この最強の組織の打倒に向けて、日本は踏み切ることができるだろうか!?誰もが知っていそうで、よく知らなかった大蔵省の実態。
ジョン・ボン・ジョヴィの生い立ちから、バンド結成のいきさつ、「ワイルド・イン・ザ・ストリーツ」での大ブレイク、身も心も燃え尽きた過酷なツアー、解散の危機、奇跡の復活劇、全世界的人気の獲得、そしてジョンの映画出演までー各メンバーの発言を中心に、時代背景を絡めながら圧倒的密度で迫る、ボン・ジョヴィ13年の歴史と真実。
未来が詰まった卵の殻が割れそうで割れず、人々がじりじりしている20世紀末の今、前例のないほど「凶暴な未来書」が出た。権威があればあるほど、専門家であればあるほど、なぜ未来予測を見誤るのか。彼らの「見事なまでの近未来予測の的はずれ」を検証し、むしろ500年後から近未来を見る方が合理的であると著者は言う。
埴谷雄高の最後の思索と日常を克明につづった感動の記録。
「君は特別な患者だ」と医師は言った。頭に銃弾を浴びて失った視力が深い闇に包まれると回復してくる。家族からも恋人からも訣別して夜の街を彷徨う男ブロム。そして次々に起こる不思議な出来事。妄想か、現実か!真綿で締めつけられるような恐怖の連続。夢魔のように読者を幻惑する戦慄のサイコスリラー。
芸術は同時に大衆娯楽でありえた時代の最後の幸福な“夢芝居”『バラの騎士』。ポスト・ワーグナーから無調へとなだれこむ音楽文化の一大転換期に、作曲家は何を志向し、聴衆は何を望んだのか