本書は、向かい風の中で奮闘する男たちの物語である。代表の人気選手の人生訓や海外組の成功譚のように華やかではないが、人間が懸命に格闘する姿は、見惚れるほど切なく逞しく美しい。荒波を乗り越えてこそ、栄光の日々がある。彼らの人生の格闘を描いた骨太のノンフィクション。
吉川英治の小説をはじめ、横山光輝の漫画、川本喜八郎の人形劇など、日本のあらゆるメディアで人気を誇る三国志。そのブームは江戸時代に始まり、講談から浮世絵、歌舞伎の題材となり、日本史にも少なからぬ影響を与え続けてきた。諸葛亮、曹操、関羽など、当時の男たちの生き様が1800年の時を超え、国境をも越えて語り継がれ、今なお愛され続けるのはいったい何故なのだろうか。彼らの熱い志、儚き夢、激動の時の流れに触れる。
日本国内の議論を二分する、TPP=環太平洋経済連携協定への参加協議。現在、先行する参加国間で深刻な対立を招いている分野の代表格が、著作権・特許などの知的財産だということはあまり知られていない。流出した米国政府のTPP知財文書には何が書かれているのか?その「真の狙い」とは?アメリカやEU各国で大きなうねりを見せた「ネットの自由」への希求、躍進する「海賊党」の存在、グーグルやアップルなど、「新たな立法者=国際プラットフォーム」などの動向も踏まえながら、情報社会における最適なルールメイクのあり方を第一人者が考える。巻末にTPP知財リーク文書抄訳を公開。
自営業などを除けば誰もがいつか迎える定年。社会と密接に関わってきた人も、組織を離れてしまうと、仕事や仲間を失って孤立しかねない。お金や健康、時間のゆとりだけでは問題は解決しない。家族や地域社会との良好な関係も重要だ。第二の人生をどう充実させたらよいか。シニア社員、定年退職者、地域で活動する人たちへの取材を通じ、定年後に待ち受ける「現実」を明らかにし、真に豊かに生きるためのヒントを提示する。
死ぬときは優しい医者にあいたいね。がん、認知症、介護、在宅医療、看取り…病を包み込み、老いと向き合う「田舎医者」のあたたかなまなざし。渾身の書き下ろし!
データベース設計の正しい考え方と実践ノウハウが身につく67の勘どころ、21問の演習問題。アプリケーション開発者・DBエンジニア必携。
思想、文芸、音楽、映画、コミック、演劇、アート…多彩な領域への思考と感性のクロッシング。ロジック&レトリックの技。精選78編。
「勝てば官軍、負ければ賊軍」という言葉があるように、勝った者が正義となるのがこの世の常だ。志を抱き、最後まで幕府に忠義を尽くした集団「新選組」を語る上で、この言葉は心に迫るものがある。故郷・日野から出立、そして京都での華々しい活躍から一転、「賊軍」として北上を余儀なくされた彼らは、何を思い、戦ったのか。明治維新から150年となる今、北の大地に散った彼らの生き様をもう一度読み解く待望の一冊。
本書は、コルビュジエの生涯と業績を、多くの図版とともに辿った評伝である。
私たちが生きるこの現代社会で、いま何が終わり、何が始まっているのだろうか。人間にとっての「共同性」と「戦争」の意味、9・11(同時多発テロ)、3・11(東日本大震災と原発事故)をはじめとした危機的転換もふまえ、諸論考と討議を通して考える。各分野の第一人者が集結し、グローバルな現代社会の現在とそのゆくえに関心のあるすべての読者に向けて問題提起する。
「問題なのは成長戦略がないことではない。成長しなくてもやっていけるための戦略がないことが問題なのだ」-人口が減少し、超高齢化が進み、経済活動が停滞する社会で、未来に向けてどんなビジョンが語れるのだろうか?「見えているはずなのに見えていなかったもの」に目を凝らし、網野善彦、吉本隆明、小関智弘、エマニュエル・トッドらを援用しつつ説く、歴史の転換点を生き抜く画期的知見。
1865年に終結した南北戦争の遺産に執拗にこだわり続け、アメリカとは、アメリカ人とは、と鋭く問いかける最近のベストセラー小説群を読み解くためのガイドブック。
人生究極の目的ーそれは光に目覚めること。目覚めれば、そこには「安心」と「幸せ」が待っている。