経済学の流れを見直した著者(1901-52)は、(下)でその具体的作業にとりかかる。ワルラス的均衡論に対するケンブリッジ学派の意味付与、計量経済学の独自性の評価等々は、マルクス経済学の再検討とともに古典的意義を持つ。本書によって読者は、近代経済学とマルクス経済学の双方を生かして読む目と手段とを得られるであろう。
経済学をどう学べば「学派」に捉われずしかも鮮明に事態を理解しうるか。この設問で始まる本書は、近代経済学の諸系譜を、高い水準を保ちつつ平易に解明した労作。でき上った結論としての学説を並べるのではなく、理論生成の跡を丹念に再現する。その臨場感溢れる叙述は、経済現象を的確に見る目を養わずにはおかない。
本書は専門のプログラマ、プロジェクト管理者、学生を対象としており、まず、いかにエラーを見つけるか、効率の良いテスト・ケースをいかに書き表わすかを解説したのち、個々のモジュール、さらに上級の段階のテストについて論じる。ついでデバッグについての実際的な助言、豊富な文献を付したテスト道具と研究の現状を述べる。マイヤーズの他の著書と同様、理論抜きで地に足のついた実用書である。