市場経済の意味を考え抜いた思想家ハイエク。その思想の真髄を端的に表現する論文選。
一九二九年の大恐慌いらい、資本主義世界の経済運動は、ケインズをぬきにしては理解できなくなった。「新しい経済学」あるいは「ケインズ革命」とよばれるケインズの思想と理論が、イギリス社会の現実のなかから、いかにして生み出され、それが、従来の経済学の体系を、そして資本主義の現実をどのように変えていったかを明らかにする。
われわれは塩を必要とするが、栽培している作物は塩を必要としないし、塩を好まないものが多い。農業がこれまで海に背をむけてきた背景にはこのような進化の歴史があった。しかしながら陸上の塩分の高いところにも植物は生育しており、塩性環境の農業利用を図ろうとするなら、これらについての関心を深め、役に立つ知見をひろいあげてゆく努力が必要であろう。