本書は、Expressway(高速道路)に乗ったように素早くミクロ経済学の最重要な部分の展望を与えるとともに、さまざまな経済政策問題への対応策を自分自身で考えられるようになることを目的としています。『ミクロ経済学1・2』(プログレッシブ経済学シリーズ)の主要トピックを1冊に再構成しなおすことにより、『ミクロ経済学1』で論じた効率性だけではなく、『ミクロ経済学2』で詳しく論じた所得再分配と効率化政策の兼ね合いの問題も分析することができる最新要約版。
トランプ政権とは真逆なバイデン・ハリス政権の経済政策。公的セクターの復権は米国経済に実現可能か?
医療の特徴をとらえながら、消費者が健康を求めて自由に意思決定するという考え方に基づいて、市場と規制の望ましいバランスを理論と実証の両面から追究する。医学・薬学・看護学を学ぶ読者にもお薦めの一冊。
日本・米国・欧州・中国の景気動向を見抜く64の視点。個人投資家や金融関係者に役立つ!経済ニュースが理解できる!
生活における快適さ(comfort)は時代によってどのように変遷してきたか。マルサスが唱えた愉楽の標準(standard of comfort)を軸に、J.ステュアート以降、J.S.ミル、マーシャル、ヴェブレン、ロバートソンなど9人の経済学者たちの思索を辿る。
原住民の実体験×大規模調査、ソーシャルVRのリアルがわかる!
サニテーションの現状と課題をふまえ、サニテーションの価値を評価する手法と理論を解説するとともに、物質的・経済的価値を高める技術、システム、実践を紹介し、持続可能で価値を生む未来のサニテーションの姿を論じる。
なぜ車輪の発明からスーツケースにキャスターがつくまで5000年も要したのかーこれは名だたる経済学者・思想家も思案してきた謎だ。「男性はかばんを自力で持つべき」「女性の長距離移動は制限されるべき」こうした社会のジェンダー感に変化が起きた時、スーツケースは転がり始めた。男らしさ・女らしさに関する支配的な通説がどうして、今からすれば「単純な」発明を妨害できるほど強固だったのだろう。いったいどうして、お金を稼ごうとする市場の欲望より頑固だったのだろう。そしてこんな乱暴な考えが、業界を世界規模で変えるであろう製品の可能性を見失わせるのはなぜなのか?このような疑問が、本書の核である。私たちは、ジェンダーの観点からイノベーションについて考えることに慣れていないのだ。
私たち人間は普段あまり考えないで行動するようにしています。そして考えないで行動していることに気づいてさえいない。その「無知」を受け容れて、謙虚に人間行動を知ろうとするところから行動経済学の学びは始まります。本書を読みすすめていくと、自分の行動のことも、身のまわりの人の行動も、より深く理解できるようになるはずです。
賃金を得る労働だけではなく、家事やケア活動にも注目し、働くこと、暮らすことを考えるための枠組みを提供する。図表を用いてモデルをわかりやすく解説するとともに、理論と実際のデータを行き来しながら、日本の労働市場が抱える課題を考える。
テレビの放送でも話題になった池上彰の愛知学院大学・2014年「経済学」講義を文庫化。その第2巻・ニュース編。世界のニュースを経済の視点から読み解く。お金を武器に覇権を争ってきた戦後世界。東西冷戦終結後の資本主義の暴走、原油価格の乱高下と地政学、イスラム過激派勢力の台頭などで注目を浴びる宗教と経済の関係、出口戦略が問われるアメリカの金融政策ーなどから、21世紀の世界を考える。
Z世代を中心に、コスパならぬ「タイパ」(時間対効果)の追求が当たり前となった。時短とは異なり、「限られた時間でより多く」「手間をかけずに観た(経験した)状態になりたい」という欲求が特徴で、モノやコンテンツをコミュニケーションの“きっかけ”“手段”ととらえているという。背景にはサブスクの普及、動画のショート化などの環境変化と、「時間を無駄にしたくない」「いますぐ詳しく(=オタクに)なりたい」といった意識の変化がある。もはや純粋に消費を楽しむことはできないのか?一見不合理なタイパ追求の現実を、気鋭の研究者がタイパよく論じる。