効率性と公平性を両立させる税制とは?ノーベル経済学賞受賞のスティグリッツ教授による定評あるロングセラーテキスト。租税の理論と地方財政、財政政策の問題をやさしく解説。待望の原著第4版の翻訳!コラム・練習問題も充実。
「投資は怖い」「運用は難しい」「やっぱり貯金が一番」…。そんな風に考えている日本人はいまだに多い。八〇年代バブル期のような、九%以上という高金利の時代は、私たちが生きているうちには二度とやってこないことだろう。だからといって、“運用”しろと言われても困ってしまう…。そんな多くの日本人のために最良の投資法、それが「良い投資先を見つけて投資し、ほったらかしにする」である。さあ、投資は未経験という人も初めの一歩を踏み出してほしい。仕込みさえ終われば、あとは「果報は寝て待て!」なのだから。一〇年、二〇年後に利益を手にして、豊かな老後を送るために。
世界の経済政策が大きく転換しつつある。これまで政府支出などの財政政策は抑制的に、金融政策はそれとは独立して行うことを常識としてきたが、昨今、その実効性が疑問視されるようになったのだ。巨額の政府債務と長期の低金利政策で財政破綻さえ囁かれる日本。この苦境をどのように打開すべきなのか。財政・金融政策の現代的な意義と機能を考察し、日本再生に必要な両政策の統合運用と高圧経済への移行を提言する。
日本のスポーツ・ビジネスは今、もっとも成長が期待できる有望市場である!プロ選手経験と球団役員経験をあわせ持つ気鋭の経営学者が、スポーツ・ビジネス界の過去・現在・未来を豊富な事例と統計から説く。
いよいよ、日本の国家破産は秒読みに入った。ではその時、何が起こるのか。本書では、浅井隆自らが実際にロシア、トルコ、ギリシャ、アルゼンチン、ジンバブエ、ベネズエラという、破産した国々を現地取材した情報を、くまなく掲載した。現場のナマの声を元に、今後日本で起こり得る現実を考え、さらにこれまでの歴史上起こってきたハイパーインフレの実態とその行く末を鑑みながら、これからやってくる“激動の時代”への対策を伝授したい。
大学の経済学の専門課程が提供する、多岐にわたる学習内容の基礎を、学生が一冊で一望できる本が求められている。それは、「わかりやすさ」とともに「本質」と「正確さ」を兼ね備えた、上級科目への指針である。本書は、専門分野の日頃の研究成果と教育経験に基づき、「初学者のための平易な記述」と両立させ、論理的な首尾一貫性と本質を重視して執筆したものである。内容は、経済理論から財政・金融・企業経済・労働経済・国際経済・経済史にいたる。初版の発行から11年間を経た改訂となる本書では、各章の内容を見直し、さらにこの間に起きた日本経済、世界経済の大きな変化についての記述も可能な限り盛り込んでいる。「ひととおり」「わかりやすく」しかも「正確に」学びたい読者のための、真に役立つ待望の一冊である。
日々の暮らしや仕事の課題、さらには大きな社会問題まで、その解決策は行動経済学にある。急速に普及したテレワークで生産性を上げるには?新型コロナウイルス感染症対策と経済活動を両立させる方策とは?偏見や思い込みへの対応は?最低賃金の引き上げは所得向上につながる?目の前に立ちはだかる大小の課題に、私たちが何気なく行ってしまう“非”合理な選択に、最新の経済理論を駆使して処方箋を示す。
実体経済に対する金融経済の独自的な機能を分析して、バブルや財政ファイナンス等の現代資本主義の病理を解明する。信用、信頼そして信認の貨幣および金融の政治経済学。
私たちが暮らす経済社会ー経済的な関係が深く染みこんだ社会とどうつき合うべきか。その仕組みを知り、そこで起こる問題解決のために必要なこととは。データの重要性と限界、理論の功罪、因果推論の効果と弱点から、人間心理を扱う難しさ、歴史に学ぶ意義と注意点、政治との距離感まで、経済社会について学ぶためのヒントに満ちた一冊。溢れる情報に「健全な懐疑の目」で接し、社会を少しでも良くしたい全ての人々へ。
移民問題をめぐっては、どの国にも悩ましい問題があり、議論が行われている。国はいま以上に新しい移民を受け入れるべきなのか?受け入れるべきだという人は人道的な理由を挙げ、反対する人は財政負担や文化の変容といった懸念を指摘する。だが、経済学者のブライアン・カプランは、そこに新しい説得力のある論点を追加した。すべての国境を開放すれば、世界経済が好転して貧困が一掃され、最終的にはすべての人に利益がもたらされるというのだ。著者は、移民受け入れに反対するすべての議論を真摯に受け止めたうえで、反対派の疑問と懸念に答え、国境開放に向けた議論と政策の方向を指し示す。細部をおろそかにしない記述と人を惹きつける楽観性、そして人気漫画家ザック・ウェイナースミスによる鮮やかなイラストで、『国境を開こう!』(Open Borders)は、移民受け入れ推進の根拠をわかりやすく、そして説得力豊かに提示している。
アイドルも家事分担もミクロ経済学だ!ビジネスにマジで役立つ話だけ!!ビジネスマン・学生に向けたミクロ経済学講義。
日本経済を取り巻く政策課題の変容を受け、15年ぶり待望の改訂!実際の政策を直視しながら、公共経済学の理論が体系的に学べるテキスト。
世の中には、ウソや誤解から生まれた論説がはびこっている。虚構まがいの論説を世間に振りまく人も、それを信じ込んでしまう人も、じつのところ陥っているところは同じだ。こういう人たちには、その場その場で主観的、感覚的にモノを考えるクセがある。揺るぎないロジックに従って考えれば単純明快なことを、わざわざ自分の頭の中でこねくり回し、一貫性にも整合性にも乏しい、めちゃくちゃなことを言い出す。なぜ、そうなってしまうのか。要するに、社会を正しく見るための「フレームワーク」が欠けているのだ。そんなフレームワークとして役立つものが、本書で解説する経済理論である。