ストーリー仕立てで学ぶ、開発経済学の入門テキスト。架空の途上国、アスー国の人々の日常から課題を抽出し、開発経済学がそれにどのようなアプローチで迫り、解決策や政策提言を導き出すのかを叙述します。RCTなど最新の理論もわかりやすく説明しました。
多様な形態をとって現前化する貧困問題の一つ一つを、これまで計量分析に用いられてこなかった歴史的資料を体系的に分析し直すことで精緻に描き出し、それぞれの問題が生じるメカニズムに新しい光を当てる。近代化や民主化の過程における貧困の諸相を明らかにして新規の知見をもたらす、斬新かつ包括的な実証研究。
2021年1月以降、政策現場・メディアに分析を提供し続けた仲田・藤井ちームの軌跡!
「失われた30年」の到来を防ぐため何ができるのか。新型コロナ禍やスタグフレーションに喘ぐ日本経済。成果を見いだせない政策や出口の見えない現実を、データから冷静に分析。そして、公共部門の役割を踏まえ、この閉塞感からの脱却を目指す。
経済学者として初めて日銀総裁に就いた植田和男氏。日銀・財務省OBではないしがらみのない立場で、異次元金融緩和の修正・正常化にどう取り組むかが注目される。日銀ウオッチャーとして定評があり、ファイナンシャルプランナー資格も持つ日本経済新聞編集委員が、植田日銀の政策と生活への影響をわかりやすく解説。
ナラティブの感染はどう始まり、広がるか。資本主義を動かす物語の力を読み解く。謎めいたビットコインの物語は人々をどう踊らせた?新技術への恐怖からラッダイト運動は繰り返される?『清貧の思想』の流行が日本の失われた数十年の原因?
政府・日銀が「偽りの論理」を用いて、持続不可能な「異次元」へと無理やり経済を再生させ続けようとすれば、ある期間、経済は改善の兆しを見せるかもしれない。しかし早晩、様々な矛盾と不自然な軋みが生じ、大きな報いを受けるだろう。その時、煮え湯を飲まされるのは、私たち国民に他ならない。本書では、歴史の諸事実と、普遍の科学という視点を交えながら、経済政策の詭弁を見破り、日本経済の現状に警鐘を鳴らす。
IT化によって多国籍企業の経済活動は見えにくくなり、タックス・ヘイヴンによる世界の税収ロスはOECDの試算で2400億ドルを突破した。「パナマ文書」事件は、新しい時代の仕組みが喫緊の課題であることを示している。複雑混迷を極める国際経済の陥穽に切り込んだ一書。
世界屈指の思想家、統計分析の第一人者である著者は「限りある地球で無限の成長はあり得ない」と言います。本書では微生物のようなミクロから帝国のようなマクロまで、世界中のさまざまな形態の「成長」を、数値データを用いて壮大なスケールで解説。徹底した事実の明示によって成長の限界を導き出し、「脱成長」を提唱する世界的話題作です。下巻では、人工物、都市の発展、経済や文明の進歩など、複雑な成長について論証。「生物圏の居住権確保のためには成長を優先すべきではない」という著者の主張の根拠が鮮明に浮かび上がります。
「コースの定理」はじめ環境問題に効率的に迫る経済理論とは?排出量取引や課税など政策的選択肢は?基礎概念をわかりやすく解説。
大国間の対立と国際秩序、相互依存と激しい対立のゆくえ、そして日本。2つの大国の相互依存の深化は、グローバル・サプライチェーンを発展させた。しかし、政治・経済・安全保障の分野の激しい摩擦と対立は、世界経済を不安定化させている。本書は両大国の相互依存と対立の構造を政治経済学的に分析し、米中経済摩擦と国際秩序のゆくえを探る。
経済学に革命を起こしただけでなく、二つの世界戦争の時代を通じて、思想家として、官僚として、また、国の命運を託された交渉者として、そして文化・芸術愛好家として活躍した、型破りの天才・ケインズの全貌を描き出す。上巻では、両親・家族、出生、幼少期、イートン校、ケンブリッジ大学での生活から、思想形成、大学の秘密ソサエティ・使徒会、ブルームズベリー・グループとの濃密な交友、恋愛関係、第一次世界大戦と『平和の経済的帰結』、『確率論』の執筆、結婚、文化・芸術との関わり、金本位制復帰問題への対応、大恐慌の到来までを描く。
『ジェンダーで学ぶ生活経済論「第2版」』(2015年)の全面改訂版。現在の新しい個人、家族、世帯のあり方を的確に捉え、現実の「暮らし」における重要テーマにジェンダーの視点から鋭く迫る。消費生活、労働環境、アンペイドワーク、家計、貧困や格差問題など、実生活に密接にかかわる諸課題に対し、主体的に考え、対応する知識と力を身につけることを目的とする。第3版では、社会保障、資産形成、金融について大幅加筆。
東洋経済オンライン連載を大幅加筆し書籍化。2020年代の重要テーマを気鋭の論客たちが徹底討議!