なぜ、歴史を学ぶのか。それは、現代を理解し、未来を考えるきっかけとしたいからである。経済学を学ぶのも、現代の経済社会の特性をより深く理解し、その直面する課題を考える手がかりを得たいからである。世界的に深まる金融危機、国家財政危機、格差の再拡大などが叫ばれるいまだからこそ、各学派が唱えてきた政策やその限界を学びつつ、現代の経済社会のあり方と行方を考察する。
「生命」の意味を限りなく広く捉えていく「生命の教養学」。今回のテーマは「生命の経済」。私たちが生きていくために経済は欠かせない。しかし、ときに私たちの生命そのものが経済のプロセスに組み込まれ、その手段として利用されることもある。そんな生命と経済の密接で危うい関係に、科学哲学、ケミカルバイオロジー、臨床心理学、行動経済学、環境化学、数理ファイナンス、政治人類学、政治哲学、ジェロントロジー、イギリス近世史、フランス文学といったさまざまな角度からアプローチし、問題の核心を読み解いていく。
感染症の拡大とその抑制政策が経済にどのような影響をもたらすのか。日本応用経済学会の気鋭の研究者による政策課題の提示と分析。
現代中国のブラックボックスを開く。破壊的だったとされる毛沢東時代。ではなぜその後、急速な発展をなしえたのか。人民公社、重化学工業優先、三線建設など、当時の制度・政策の効果をはかり、現在への「遺産」を問う。歴史的視野のもと、冷静な経済学的分析をくわえた画期的著作。
このままでは、人間も地球も壊れていく…資本主義から身を守るために今こそ『資本論』に学べ!
壮大な歴史の流れの中で、経済はどう変わったのか?「輸入すんな。カネ減るぞ。売って売って売りまくれ!」byコルベール。「さあ、片っぱしから民営化するわよ。」byサッチャー。「俺、壊すのは得意なんだけど、つくるのは苦手なんだよね。」by毛沢東。経済の流れがわかると、今起こっている世界の出来事もわかる。代々木ゼミナールで圧倒的人気No.1の講師が、“易しく、おもしろく、テンポよく”教える、経済史。
21世紀の超本格派マルクス経済学テキスト、ついに登場!資本論体系から数理マルクス経済学、マルクス主義的歴史理論までを体系的に解説。
進出戦略のポイントがよくわかる!世界第4位の人口を誇るインドネシアの海外実務を徹底解説。
創造性や文化は、経済に欠かせないものとなった。文化と経済の関連について、経済学に基づく一貫した視点で捉え、基礎から応用まで展開した決定版テキスト。アートから観光まで、幅広いテーマの現状と実例の本質を、理論とデータでわかりやすく解説する。
株価の決定要因は、景気、金利、政治状況などのマクロ要因と、企業の業績や技術革新などのミクロ要因に大別され、長期の視点に立つと、株価はミクロ要因に多大な影響を受ける。21世紀の株式市場はITバブルの崩壊、リーマン・ショックを乗り越え、AI革命による技術革新が株価の上昇を大きく牽引しているが、米国トランプ大統領の政策によって、マクロ要因のリスクが高まりつつある。これらリスク要因を分析することで、歴史的、地政学的な視点から今後の株式市場を展望する。
小額貨幣の流通は、庶民の生活水準の上昇を示す指標である。銭貨や藩札などの需要面に注目して日本各地の実態を分析し、東アジアにおける徳川経済の先進性を実証する、画期的労作。
経済理論を学ぶために必須の数学的知識(微分・積分・線形代数)をまとめ、それらが経済学においてどのように使われるかを解説したテキスト。二部構成として、前半では標準的計算問題の解法を、後半では中級レベルの経済理論における数学の適用例を説明する。例題と多数の練習問題を設け理解の定着を配慮した。姉妹書『経済学のための数学の基礎15講』からのステップアップに最適。