ニュースで気になっても恥ずかしくて人に聞けない…、ネットで検索しても正しい情報かどうか判別できない…、そんな「経済のギモン」に経済数量学者の高橋洋一がズバッと答える!
『資本論』批判をいとわず、柔軟で自由なマルクス経済学の現在!均衡論批判、モデル論批判を基軸に、歴史的に大きく展開する市場の構造をリアルにかつ理論的に抽出する。
「現金は盗まないが鉛筆なら平気で失敬する」「頼まれごとならがんばるが安い報酬ではやる気が失せる」「同じプラセボ薬でも高額なほうが効く」-。人間は、どこまでも滑稽で「不合理」。でも、そんな人間の行動を「予想」することができれば、長続きしなかったダイエットに成功するかもしれないし、次なる大ヒット商品を生み出せるかもしれない!行動経済学ブームに火をつけたベストセラーの文庫版。
「若者がモノを買わない」時代、唯一旺盛な消費欲を示しているのがヤンキー層だ。だが、ヤンキーとはいっても鉄パイプ片手に暴れ回る不良文化は今は昔、現在の主流はファッションも精神もマイルドな新ヤンキーである。本書では密着取材とヒアリング調査により、「悪羅悪羅系残存ヤンキー」「ダラダラ系地元族」に分化した現代のマイルドヤンキー像を徹底解明。「給料が上がっても絶対地元を離れたくない」「家を建ててはじめて一人前」「スポーツカーより仲間と乗れるミニバンが最高」など、今後の経済を担う層の消費動向がわかる一冊。
経済は、人間にとって生のごく一部であり、ほぼすべてでもある。それは何なのか?「起原」から問う。大半の問題が経済の論点に還元される現代社会では、経済は王である。しかし、経済とはそもそも何であり、そこには、いかなる論理が見いだされるのか。その起原を明らかにすることから、経済それ自体を通じた政治的な権力の内発という問題、また正義とは何かという考察にも導かれる。大澤社会学の最新地平!
ゼロからはじめてイッキに合格!!最近の出題傾向がリアルにわかるように、3年間に公表された全問を掲載し、そのすべての問題を無料の動画講義でも解説!本シリーズの好評テキスト『速習!マクロ経済学』とリンクしているので、過去問を解いても、よくわからない箇所は、テキストの解説や、その動画講義を見ることで、すぐに弱点を克服することができます!
時勢が緊迫する昭和のはじまりにあって、人生の黄昏を迎えていた「日本資本主義の父」は、後世に何を言い遺そうとしたのか。「家訓」にはじまり、倫理観、経済観、政治観、人生観など広汎なテーマについて三二項目にわたって、幕末維新の経験をふまえ、日本の明日を憂いながら語り尽くした談話集。渋沢という人物を深く知る訳者による、完全現代語訳。
利他、慈悲、思いやりを行動原則とする、ケアする経済学。他者を思いやり、社会に幸福をもたらすことに基盤を置く経済倫理は、果たして成り立つのか。ダライ・ラマ一四世と、脳科学、神経科学、霊長類学、人類学、そして経済学と経営学まで、今日の先端に立つ科学者たちが対話する。グローバリゼーションのもと、格差の拡大とポピュリズムが浸透したこの世界に、コンパッション(共苦)に根をもつ行動原理と規範を打ち立てるために。脳の神経組織からマイクロファイナンスまで、競争原理を超える人間像と社会像を提示する。
心の豊かさのものさしである「観光」を、文化経済学の視点で読み解く。“観光とは自然、文明、文化を消費する行動であり、地域や一国の経済を支える役割も持つ”。
貧困、飢餓、格差、不平等…。いまだに解消の糸口すら見えない社会的難題をどうすれば克服できるのか。これこそ、1998年ノーベル経済学賞を受賞し、人文・社会科学全般に多大な影響を与えたアマルティア・センの経済理論が常に問うてきたものである。「経済学は現実の人間を取り扱う学問のはずだ」と本書で強調するセンは、かつて不可分であった倫理学的な観点を導入することで、経済学をこうした難問に向き合うことのできる、真に現実に根ざした学問へと展開させていこうとする。その根幹にある思想をセン自身がこのうえなく明快に語った、最良の入門。『経済学の再生ー道徳哲学への回帰』文庫版。
広い世界史的な文脈から人類諸社会の経済を俯瞰し、人類学と経済学さらに諸研究分野とのあいだのつながりを探り、20世紀後半の世界の経済状況を詳細に分析しつつ、現代社会のなかで「経済人類学」が何をなしえるのかを深く考察しながら、「人間の経済」とは何か、その本質と展望をえがく。