1997年刊行の『女性のことば・職場編』と2002年刊行の『男性のことば・職場編』を合本版として復刊。付属CD-ROMには談話テキストデータを収録。
「健康日本21(第2次)」によって注目を浴びているソーシャル・キャピタル。前著『ソーシャル・キャピタルと健康』につづき、地域への介入研究など政策形成につながる最新の成果を紹介。
労働現場には“抵抗の歴史”と“働く者の文化”が刻み込まれている!働く場から労働社会と働き方を照射する実践的労働論。
知的障害者の一般企業への就職者数は年々伸びてきている。それとともに就労支援の課題が「いかにして就職するか」から「いかにして長く働き続けるか」に変化してきた。本書では、一般就労している知的障害者の就労継続支援に実際に関わってきた著者が、調査やインタビューを通して、どのような支援が有効かを導き出し、支援モデルを提起する。
バイオマスリファイナリー触媒技術に関わる最新の研究開発と技術課題に加えて、実用化に向けた将来展望を集大成。バイオマスリファイナリーの経済性やインフラシステムなど、石油産業、ガス事業、化学産業、タイヤ・建築材産業、自動車メーカー、醗酵産業といった業界を広く取り込める内容にした。
本書は、社会階層と健康の相互規定関係を解明することを目的とする。第1部では、ライフステージごとに健康とライフイベントの関わり合いを検討、第2部では、仕事や階層の条件がどのように健康を規定するのかを考察するほか、長期不況期に急増した非正規労働者のメンタルヘルスの問題を男女別に扱う。第3部では、因果の方向を変え、健康が地位達成や家族形成にどのような影響を及ぼしているのかについて分析する。
造船現場を生涯の職場とした人の口述の生活史の記録でまた話者の生い立ちと日本造船業の職場史・労使関係史の航跡でもある。
木村敏、中井久夫に師事し、境界性パーソナリティ障害と寡症状性統合失調症の研究をはじめ、自己愛性パーソナリティ障害、躁うつ病、解離性障害の臨床精神病理学についての卓越した論文や、名著『境界事象と精神医学』(岩波書店)でも知られる鈴木茂の第三論文集。緻密な思考によって構成化され、魅力的な独自の見解が随所に見られる精神病理学論文と、DSM-3以降の現在の操作的な臨床への疑義から「症例記述の復権」を目指して構想した論考15編と木村敏の序言を収める。臨床家の立場から新たな時代への精神病理学の可能性を探り、時代による精神疾患の病像変化を読み解くための画期的な試み。
本書は、戦後日本における採用・賃金・訓練・生産能率管理・労使関係・退職の諸制度の展開過程を、制度の補完関係を重視しながら1950年代から60年代に焦点をあて、総合的・体系的に明らかにする。さらに、中国・韓国での人事労務管理の展開過程と対比して、日本の経験を相対化するとともに、新しい国際比較の可能性を探る。
本書は、うつ病に関するさまざまな問題を取りあげ、多くの専門家に最近の知見を含めお書き頂いた。28章にわたっており、うつ病に関する問題は生物学の最近の知見から一般医へのアドバイスまで、ほぼ網羅されていると考えている。まず総論的なはじめの10章までは、うつ病の分類と概念、病因に関する最近の生物学的知見と病前性格、疫学、症候学が、また治療として、抗うつ薬およびその他の薬物療法、電気痙攣療法と経頭蓋磁気刺激療法、各種の精神療法が述べられ、ストレスとうつの章では予防と自己管理についてふれられている。続く各論では、さまざまな型のうつ、混合状態、ラピッド・サイクラー、難治性うつ病が取りあげられ、またうつを惹き起こすものとしての身体疾患、アルコール、薬物につき述べられている。さらに、ライフサイクルとうつについて、小児・思春期と老年期または産褥・性周期・更年期に分けて章が割かれている。自殺についても1章を設けた。最終章では、精神科医と同様またはそれ以上にうつを診ることの多い一般医のための早期発見を含めたうつ病診断や専門医紹介のタイミングについて留意点が述べられている。
国際学術交流の成果を織込み、企業経営の戦後過程と諸問題に多面的・多領域から接近・追求、その多様な意味を解き、実りある課題を展望。プロジェクト構成より3年有余に及ぶ3部15章から成る意欲的研究の成果。