残虐連続殺人事件が発生。凶器、被害者同士の関連、不明。妻を残し失踪した男が捜査線に浮上するが、彼には人を殺す理由がない。失踪した男の妻。男の旧友の元精神科医。覇気のない年下の相棒に苛立ちながら捜査する刑事。それぞれが探るうちに、男は失踪直前、未完成のままお蔵入りした昭和30年代の映画を観ていたことが判明。映画黄金時代の撮影現場で何が起こったのか?バブル期の東京で、誰が、何の目的で、殺人を続けるのか?-しかし、これらは恐怖の幕開けに過ぎなかった。この物語の結末を見届けるのは誰だ。
遊侠の士・呉月欒は、その旅の途中、水際で舞うひとりの少女と出会う。彼女の名は、花麗玉。一目でその美しさに心を奪われてしまった月欒だが、麗玉の正体は伝説の財宝“皇帝秘文”を狙う盗賊団の若き頭領だった…。めぐりめぐるふたりの恋が行き着く先に待ち受けているものは!?謎に満ちた“皇帝秘文”をめぐる中華奇談、ここに開幕。
西海岸のカントリー音楽、ことにホンキー・トンクの隣にはいつもロックがいたことを実感させるのがこのドワイ・ヨーカムのベストだ。80年代中半に登場したヨーカムは、正にホンキー・トンク・ロッカーと言える伝統的なダンス・ビートを押し出していく。
今なおうごめくヴァイタリティーと庶民的な下世話さを一身に背負ってゲテ物ぶりをプンプンと振撒くソウル・シンガー、クラレンス・カーターの、これが1968年に発表されたデビュー作。やはりここで聴かれる美学は天下一品。ただ聴き惚れるのみ。
フビライ・ハーンの近衛兵を祖父にもつバヤン家のサカルは、騎馬にも狩りにも興味がない。料理人を志して出奔した彼は、荒くれ者だが人を惹きつける青年、張士誠と出会う。その時代、皇帝を凌ぐ権力者バヤンは漢人を徹底的に弾圧し、危うい空気が世を覆っていた…。動乱期の元末を舞台に描く長編歴史小説。
ついに叛乱軍を挙兵した張士誠は、民衆の支持を得て一気に勢力を拡大していった。丞相トクトは、愛する女フラウンを伴い、自ら司令官として張軍討伐へ赴く。一方、明の太祖となる朱元璋は、小隊以下の軍勢をようやく誕生させたばかりだった。次代へのエネルギーが渦巻き、幾多の運命が交差する壮大な群像劇。
権勢を誇ったバヤンが失脚、漢文化に理解を示すトクトが丞相を継いだが、なお諸方叛乱の火種は止まない。その頃江南では、方国珍と張士誠の両雄が海上の覇権を二分していた。張家との接触を探る方家が差し向けた男は、大都でひとりの少年の命を救う。彼はやがて紅巾の乱に身を投じ、数奇な運命を辿り始める。
後漢帝国末期、歴史を変えるひとりの男がいた。武将であり、政治家であり、詩人でもある彼の名は曹操。若い頃より奔放が故、型破りの戦術で多くの敵を戦かせた。禁酒令の裏に隠された事件、偽装された女官と衛士の心中、曹沖の死に纏わる謎、曹操が言葉を失った理由とは、夏侯惇が斬った謎の男の正体とは…『三國志』の悪名高き英雄に降りかかる五つのミステリー。超人気漫画『蒼天航路』のスピンオフ小説。
絶世の美女にしてあざやかな剣の使い手、大名家に生まれながらもお家騒動に巻き込まれ、いまは身を隠して姥との長屋暮らしーそんな桜子姫の行くところ、なぜかいつもトラブルが。今日も今日とて、わが背の君と勝手に慕う廉十郎と観音詣での帰り、眉目秀麗の青年・真吾が大勢に囲まれて孤軍奮闘しているのを目撃、つい助太刀をかってでた。真吾には出生の秘密があり、それゆえ命を狙われているらしい。さらには妖艶なる唐人拳の使い手まで現れて…。それぞれの出会いは運命のいたずらなのか、宿命の定めなのか?桜子姫の剣がひらめくとき、お江戸になにかが起こる!痛快無比、浪漫時代劇。
iPad/iPad2は仕事の現場でどこまで使えるのか?!最先端イノベーションとつねに向き合ってきた二人の識者が、クラウド社会におけるiPadの可能性に迫る。
最高の音で楽しむために!
ジャズ及びクラシックの両域で61年代から活躍するクラリネットの達人エディの最新盤。ビリー・チャイルズ(P)との共同プロデュースが波に乗っていて、スタンダードの(1)(12)などからオリジナルの(4)(5)(6)あたりまで徹底して“いい曲”を演じて小気味良い。