『歩きながら考える』(1982)『たちどまって考える』(1984)につづくものとして本書は編まれた。これは一つのトンネルにも例えることができようか、この詩人哲学人を通過することによって、日常の風景や身辺の瑣事は列車がトンネルを抜け出たときのように全く新しい様相を帯び、不思議なひろがりと明るさをもつものとなる。音楽や美術の鑑賞、恋愛の仕方から「弁証法」「実存」に至るまで、日常のことばで“話すように”かかれた62篇の短文は、考えること、哲学することの楽しさを存分に味わわせてくれる。そのほか「ソクラテスと女友達」など6篇、殊に終戦40年の記念にかかれた「四十年目の八月十五日」と「矢内原忠雄が大学を去った日」は、静かに、しかし毅然と平和への想いを綴った珠玉の文章である。
のどかなまきば村を舞台に、元気いっぱいのこぶたたちの姿をいきいきとえがいた、幼い子にはじめて読んできかせるのにふさわしいお話集。
茶室を新築したい、炉を切りたい、水屋を直したい、もっと使いやすく、もっと…。20年間、茶室の設計・施工にたずさわってきた著者自身の経験が語る!!茶室建築の基礎知識満載。
こどもおはなし劇場・2年生。ふしぎなくにへごしょうたい。まじょ子だいすき2年生。
昭和7年、横浜真金町遊廓で起きた連続殺人事件。ひたすら前だけを見つめている少女探偵ふみの活躍!第32回江戸川乱歩賞受賞作。