私たちが生まれてきたのは、カルマを解消するためではありません。もっと深い意味があるのです。本当は、あなたはそれを知っているのです。
武家もそろそろしまいだなー幕末、京の公家達は武家の実体を知ることが急務になった。朝廷の秘命を帯びて江戸下向する公家密偵使、高野則近。従うは大坂侍百済ノ門兵衛、伊賀忍者名張ノ青不動。甲賀刺客との凄惨な血闘あり、風雅な恋あり、面白さ抜群の傑作長篇。
こわいものしらずのおにいさんのルルと、おくびょうだけと心のやさしいおとうとのキキが、力をあわせてきけんをのりこえ、たくましくそだっていきます。南極に生まれたふたごのペンギンの物語。
みじかなことからものの本質にせまります。やさしくユーモラスな「科学絵本」。
師プラトンをはじめとする先哲の諸研究を総括・批判し、独自の思索を縦横に展開した本書は、心について論じた歴史上最初の書物である。難解なことでも知られるこの書の翻訳に、気鋭の哲学者が挑戦。分かりやすさ・読みやすさを主眼に訳出し、理解を深めるため懇切かつ詳細な訳注と解説を付した。アリストテレス哲学の精髄、新訳で文庫界に初登場。
「心」とは意識のことか。意識プラス無意識か。では意識とは何なのか。「錯誤」を手がかりに、脳・認知科学の最前線から「心の全体像」へ迫る快著。
本書は「色」、「香り」、「形」、「咲く」のシンプルなタイトルの4部から構成されている。というのも、花粉を運ぶ動物や昆虫たちのみならず、私たち人間もこの4つの特徴により花を認識していると考えたからである。さらに、この花の色、花の香り、花の形、そして花の咲きかたこそが、まさに繁殖のために進化してきた花の特徴でもある。本書では、花の多様性ならびにその美しさに秘められた進化の謎を、繁殖生態学、化学生態学、分子生物学、生理学などの多彩な側面から紹介する。
ある日とつぜん、かっぺいの家に五郎という犬をつれた黒ブチメガネの男があらわれた。かあちゃんはしばらくその犬をあずかるつもりらしい。うちにはコッカスパニエルのランがいるというのにー。小学校中・高学年向。
深窓の令嬢らしく艶めかしく光る黒髪、象牙のような首筋…。ズベ公たちの手に堕ちた可憐な小夜子は、静子夫人の日本舞踊の弟子だった。処女の肉体を無慈悲な責め苦によって奪われた挙げ句、あらぬ姿を撮られた写真を同級生全員に送りつけられた。生き地獄の苦しみを味わう小夜子だが、それはまだ序章だった。快楽の本質を衝く、シリーズ第五弾。
「小夜子さん、堪忍して。私は鬼になってしまったの…」舞踊界では美貌の師弟と絶賛された静子夫人と弟子の小夜子。だが今では、調教師・鬼源に仕込まれた静子が、小夜子を叱咤しながら調教している。女の体を駆使しての書の稽古、バナナ切り、卵割り…と師弟による羞恥地獄は、永遠に続く!すべてのモラルを破壊する大長編第六弾。
クリスタは、天使と話ができる子。「自閉症児」と呼ぶ人もあるが、その魂の輝きの素晴らしさ。ユニークな世界で生きる妹への贈り物として創作した、作者の最初の絵本。