アンデルセンが誕生してから、もう百六十年ほどになります。こどもたちの精神に内在する美と真実の芽生えをとらえて、あかるいのびやかな情緒、そして機知とユーモアにとんだ創造的童話の表現にしてくれた彼こそは、児童文学の始めのひとといえましょう。このような花実こそは、わたしたちの先人がえらび採ってくれた“このよきもの”でありましょう。
梅と日本人の2000年史・初の集成。万葉集、源氏物語、五山文学などの古典や天神信仰に表れた梅の足跡を克明にたどりつつ日本人の精神史に刻印された梅の存在を浮彫りにする。
この教科書では、基本的な事柄をくわしく説明している。特に振動のモード(基準振動とも基準モードともよばれる)という概念を中心に据えて、それを理解することを主眼にした。
手本と解答がない今、成功へのプロセスは自らが考えださなくてはならない。オピニオンリーダーとして、常に最先端で活躍を続ける著者の最善解を導きだす思考法を全公開。
視力低下の真の原因は眼の機能不全ではない!ロングセラー『光の医学』の著者による、楽しくできる21世紀型視力回復法。
20世紀前半に全盛時代をむかえたオリエント急行は、ヨーロッパのひとびとの、あこがれだった。アガサ=クリスティも実際に、この豪華列車に乗って、遠くバグダッドまで旅をしている。90をこすクリスティの作品の中で、もっとも有名なこの傑作は、このときの体験と、当時、世界じゅうに衝撃をあたえた、幼児誘拐殺人事件をもとに書かれたという。読者も乗客のひとりになってみよう。小学上級から。
ラ・ロシュフーコー、百科全書、プルースト、フロベールなど、古典的な作家と書物を扱ったこれらのエッセーは1961-71年にかけて執筆されたが、この10年間にバルトは、『記号学の原理』、『S/Z』、『サド、フーリエ、ロヨラ』などの主要著作を発表している。たえず転位する刺戟的な批評家であるバルトの、この間の文学的軌跡が本書のエッセーには集約・反映されている。
ファイトテルマータ(植物上に保持される小さな水たまり)とその生物群集を紹介した世界で初めての本。小さな空間、少ない餌、蓄積する有害物質、そうしたすみ場所で、多様な生物が共存できるのはなぜだろうか。竹に切り株、樹洞、葉腋、花、食虫植物のつぼなどの水たまりの生物群集の形成と存続にかかわるすみわけ、競争、捕食、助け合いなどについて、最新の研究成果を紹介している。生物多様性の維持における小さなすみ場所の役割を認識することは、応用的にも重要である。生物群集や自然保護に関心のある人に広く薦められる。
最愛の男・見山と結ばれたいのなら、この試練に耐えること…。人里離れた宿で、画家、書道家、刺青師など六人の男と肌を合せる女子大生・緋絽子。戸惑いつつも、被虐の美味を知った彼女の肉体は大きく変貌する。伝統美の中で織りなされる男女の究極の性宴。名作とうたわれつつも長らく入手困難だった処女作「卒業」改題して遂に復刻。
年賀状も絵手紙で!年中行事やお祝い事・お見舞い・お礼などの絵手紙を描くときに便利な一冊。
著者が平成十一年九月二十六日に大阪オーバルホールで、初めて講演会をしたときのテープをできるだけ忠実に、また読みやすく本にしたもの。