命を捨てて、殺された夫の仇を討つ女、昔の男の影を断ち切り、一途な愛に目覚めた女、敵討ちを成就させ、家名を再興するために身を売る女ー。深川で縁切り御用を生業としている、御用宿『橘屋』の女主人お登勢と素浪人塙十四郎は、愛憎乱れる女と男の深い闇を、人情と剣とで見事に裁いていく…。気鋭が渾身の筆致で描く書下ろし時代小説。第一作『雁の宿』で好評を博した「隅田川御用帳」シリーズ第二弾。
色、花径、花形、草丈、草姿のバリエーションが豊富なダリア。毎月の栽培ポイントを押さえて、夏から秋までダリアの魅力を楽しもう!
近年注目される食用花(エディブルフラワー)。人類はいかに花を愛しつつ食べてきたのか、その意外に豊かな歴史を追う。分子ガストロノミーや産直運動などの最新事情、菊、桜などを使う日本の食文化にも言及。レシピ付。料理とワインについての良書を選定するアンドレ・シモン賞特別賞を受賞した人気シリーズ。
刺繍枠を使わずにフェルトを芯にして刺繍を施すオフフープ技法で、花弁に厚みが出るため花が立体的になり、さまざまな表情が生まれる。基本はブランケットステッチとサテンステッチのみ。12カ月の花のテーマを決め、それをモチーフにしたアクセサリーの作り方を紹介。
昭和13年、広島文理科大学を辞して紀州和歌山の山村紀見村に帰郷した岡潔は、多変数解析関数論の曠野の開拓に数学の将来を託し、秋霜烈日の研究生活に身心を投じた。芭蕉の連句に沈潜し、道元の『正法眼蔵』に親しみ、無名女流歌人の歌に共鳴し、蛍狩りを楽しみながら日々を送る岡。岡にとって抽象的な論理も計算も数学の本体ではなく、数学の泉はいつも情緒にあった。第2巻は絶頂期から、第一エッセイ集『春宵十話』の結実、文化勲章受章、逝去にいたるまでの人生行路を鮮明に描写する。天才数学者の評伝、ここに完結。
「きょうはシルクさまの同級生の魔女、エマさまがいらっしゃるのです」コットンからきいて、ナナはうれしくなります。いったいどんな魔女なのでしょうか?そして、なやんでいたエマにBプランがあることを、シルクはおしえてくれます。あしたから元気になれるBプランとは?
母親の治療費を稼ぐため、巷で噂の媚薬・エンジェルヒートの秘密を探ることになった七瀬。通称ヘヴンと呼ばれる非合法組織に潜り込んだまではよかったが、逆に策にはまり、不定期に開かれる秘密クラブの見世物として、初めての身体をさんざんに嬲られてしまった。「極限までいやらしい身体に仕立て上げて、男なしではいられないようにしてやるよ」その日から七瀬は、ヘヴンのトップである景彰と漣の性奴となり、絶え間ない淫虐に晒される。しかしどこか甘いそれに、心まで酔わされて…。
菜の花、椿、朝顔、水仙ーひと月ひと花の「なげいれ指南」。白洲正子が唯一認めた天才花人が、四季折々の「花の心」といけかたを、花鋏の使い方、器選びからやさしく教える花伝書24カ月。『芸術新潮』好評連載、待望の単行本化。
「ぐっすり眠れる」シリーズ第3弾。おやすみ前のぬり絵が深い眠りを誘い、心と体を整える。美容と健康にもぬり絵は効果的です。
戦局挽回の切り札「橘花」-日本が独力で生み出し、大空を飛翔したジェット戦闘機を、著者みずから関わった第一海軍航空廠側の視点から描いた航空史の空白を埋める一冊。設計陣、製造関係者、整備飛行担当者、若き技術士官、動員学徒たちの血の滲む努力の結晶「橘花」はいかに製作され初飛行の日を迎えたのか。
被疑者を勾留中に自死させたことで県警捜査一課を追われ、家庭にも居場所を失った刑事・木下清花。異動先の「警察庁特捜地域潜入班」は、組織のはみ出し者で構成された新設部署だった。最初に捜査対象となったのは栃木の村落で発生した「児童連続神隠し事件」。その地では古くから、子供をさらう「ヤマヒト様」伝承が存在しており…。清花たちは事件の真相を追い、村落への潜入捜査を開始する!新ヒロインの警察小説、第1弾。