クリストファー・マグワイアをドラムに迎えて制作された、2004年発表の5thアルバム。ダンス・ミュージックの影響は影を潜め、バンドとしての真価を問うリアルなロック・ナンバーがずらり並んでいる。⇒♪くるり特集♪をチェック!
おおたかの歌には、ほっとさせてくれる響きがある。癒し系のヴォーカルとは思わないが、ジャンルを超えた独特の歌唱とバックのサウンドから突き抜けてくるのは、しなやかでしたたかな歌声だ。誰にも媚びない力強さ。それにほっとするのかもしれない。
黒ずくめの衣装で肩をすくめて歌う浅川マキには、ネオンの輝きが作りだす影でつぶやく女がいる。[1]は本多俊之とのデュオで、[2]はボビー・ワトソンとその仲間のなかで歌っている。地下のよどんだ空気のなかに浸りきっている歌声のうめきに似た説得力。
テレビ朝日系ドラマ『動物のお医者さん』の主題歌として、ユーミンのカヴァー「朝陽の中で微笑んで」を歌っているのが諫山実生。その諫山のデビュー・アルバムが本作。彼女の魅力的なヴォーカルの原点がここにある。癒されつつ、明日への希望が湧く……。そんな一服の清涼剤。★
グループ名リニューアル後、初のフル・アルバム。シングル4曲に新曲9曲を加えた強力盤だ。歌やコーラスはもちろん、演奏でも非凡さを発揮する彼らの魅力が詰まった1枚。
ココロのなかのせめぎ合いや、ぶっちゃけ引いちゃうような本音を、ちまちま大事にしているのがよくわかるから、それがおかしいセカンド・アルバム。唄いたい歌も語りたい思いも、あくまでも中庸に表現することで満たされようとしている彼に、同族意識を抱いてしまった。
5枚目のシングル曲は、夏を描いた情緒豊かなスロー・バラード。ピアノをメインで奏でたシンプルな編曲は、歌声の甘さや女の子らしさを際立たせていてとても印象深い。カップリングは、(1)とはうって変わってポップなナンバー。これはこれでまた可愛い。
Rin'は箏や琵琶、尺八など日本の伝統楽器とポップスの融合ということで注目を集めているトリオ。タイトル曲は彼女たちの作詞だが、現代の若い女性の言語感覚と和楽器の音色が違和感なく溶け込んで、もはやユニークと評するのは失礼である時代と痛感。
衝撃のデビューから1年、神戸のメロディック・パンク・バンド待望のセカンド・アルバムだ。“男の生きざま”を歌いあげる、大和魂にあふれた昨今珍しいパワフル・サウンドで、ごりごり押しまくる。