名刑事道原伝吉が挑む殺意の謎。北アルプス霞沢岳で男の死体が発見された。被害者は撲殺されたうえ、顔を十文字に切られており、ポケットにはコスモスの花びらが入れられていた。八日後、大雪山系旭岳から霞沢岳とまったく同じ手口で殺された死体が見つかった。生前、何の繋がりもなく、共通点もない二つの事件を追って、長野から旭川へと飛んだ豊科署の道原伝吉刑事だったが、解決の目処がつかず捜査は難航を極めた。そんな折、殺害方法は違うが、顔とコスモスが同じ殺人事件が舞い込んできた…。三つの事件を結ぶ殺意の目的は。長篇山岳ミステリー。
人気の花火から伝統的な奉納花火まで、その一瞬の美をとらえたカラー写真が圧巻。巻末に全国花火大会リストがついて、一冊まるごと日本全国花火旅完全虎の巻。
本書は、火薬の役割と将来の応用技術を模索するために、本来の火薬の性質を理解できるようにした。
夜空のキャンパスを彩る色彩の光跡。瞬間の美を永遠の美に昇華させ刻したカラー写真53点。
ガス灯揺れる横浜の異人館。ボーイの千代吉は、居留地に巣喰うならず者たちと、酒、賭博、喧嘩に明け暮れていた。そして偶然、ひとりの謎めいた少女に出会う。可憐な外見とはうらはらななまめいた女に千代吉は惹かれていく。無頼な若者の青春の燦きと悲哀を鮮やかにとらえた名作『霧苗』に、居留地ならではの哀切な恋物語『花火の街』を併録。開化期の横浜を情趣豊かに描き上げた、大仏文学の真髄。
村の森の奥まった所に、一本の木がある。そこは、わたしと弥生ちゃんと、弥生ちゃんのおにいさんの健くんの、三人だけの秘密の基地。いつものように、弥生ちゃんと木に登る。いつものように、村を眺めながらお話をする。と、その時…!次の瞬間、枝から滑り落ちていくわたしの体。…そして、わたしは死体になった!!それは九歳の夏の日の夕暮れのこと。弱冠十七歳が生み出した、異色のホラー小説!!第6回ジャンプ小説・NF大賞受賞。
教育改革が叫ばれる今日、学校法人同朋学園の現理事長が教育者・経営者として綴った珠玉のエッセイ集。